「GABA受容体」の版間の差分

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GABA<sub>B</sub> 受容体はGABA<sub>A</sub>受容体と異なり、陰イオンチャネルとは全く関連がない代謝型受容体で、Gタンパク質と共役している。GABA<sub>B</sub>  受容体はGABA<sub>B1</sub> およびGABA<sub>B2</sub> の2つのサブユニットから成り、それぞれ7回膜貫通型のタンパク質である<sup>9)</sup>。GABA<sub>B1</sub> サブユニットはアゴニストによる活性化を担い、GABA<sub>B2</sub> サブユニットは細胞内のシグナル伝達を担うと考えられている。 GABA<sub>B</sub> 受容体の機能として、Gタンパク質を介してCa<sup>2+</sup> チャネルやK<sup>+</sup> チャネルと共役している。GABA<sub>B</sub> 受容体によるこれらのチャネルの制御は、Gタンパク質が直接行うと考えられており、拡散性のセカンドメッセンジャーを介さないことから、受容体の活性化から数ミリ秒以内にイオンチャネルの活性が変化する。GABA作動性シナプスのシナプス前神経終末部のGABA<sub>B</sub> 受容体は、Ca<sup>2+</sup> チャネルを抑制することにより、神経伝達物質GABAの放出を抑制し、オートレセプターとして働く。シナプス後膜のGABA<sub>B</sub>受容体は、K<sup>+</sup> チャネル(G-protein coupled inward rectifying K<sup>+</sup> channel, GIRK チャネル)を活性化して、膜の過分極やシャント効果に寄与する。また、GABA<sub>B</sub> 受容体はアデニル酸環化酵素(adenylate cyclase)の活性を抑制することにより、細胞内シグナルカスケードに影響を与える。  
GABA<sub>B</sub> 受容体はGABA<sub>A</sub>受容体と異なり、陰イオンチャネルとは全く関連がない代謝型受容体で、Gタンパク質と共役している。GABA<sub>B</sub>  受容体はGABA<sub>B1</sub> およびGABA<sub>B2</sub> の2つのサブユニットから成り、それぞれ7回膜貫通型のタンパク質である<sup>9)</sup>。GABA<sub>B1</sub> サブユニットはアゴニストによる活性化を担い、GABA<sub>B2</sub> サブユニットは細胞内のシグナル伝達を担うと考えられている。 GABA<sub>B</sub> 受容体の機能として、Gタンパク質を介してCa<sup>2+</sup> チャネルやK<sup>+</sup> チャネルと共役している。GABA<sub>B</sub> 受容体によるこれらのチャネルの制御は、Gタンパク質が直接行うと考えられており、拡散性のセカンドメッセンジャーを介さないことから、受容体の活性化から数ミリ秒以内にイオンチャネルの活性が変化する。GABA作動性シナプスのシナプス前神経終末部のGABA<sub>B</sub> 受容体は、Ca<sup>2+</sup> チャネルを抑制することにより、神経伝達物質GABAの放出を抑制し、オートレセプターとして働く。シナプス後膜のGABA<sub>B</sub>受容体は、K<sup>+</sup> チャネル(G-protein coupled inward rectifying K<sup>+</sup> channel, GIRK チャネル)を活性化して、膜の過分極やシャント効果に寄与する。また、GABA<sub>B</sub> 受容体はアデニル酸環化酵素(adenylate cyclase)の活性を抑制することにより、細胞内シグナルカスケードに影響を与える。  
'''参考文献'''


1) IUPHAR data base (http://www.iuphar-db.org/index.jsp)  
1) IUPHAR data base (http://www.iuphar-db.org/index.jsp)  
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