「水道周囲灰白質」の版間の差分

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== 自律神経系の調節(血圧・心拍・体温の調節) ==
== 自律神経系の調節(血圧・心拍・体温の調節) ==


背側/背外側PAGは、攻撃、防御、威嚇行動などの発現に伴い、交感神経活動、血圧、心拍数の上昇を引き起こし、腹外側PAGは、すくみ反応の発現に伴い、血圧、心拍数の低下を引き起こす(8202441)。背側/背外側PAGは、視床下部背内側核(dorsomedial hypothalamic nucleus: DMH)から交感神経性の入力を受け、この時の血圧上昇は、エンドカンナビノイド、アルギニンバソプレシン(8202441)を介し、セロトニンによって抑制される。アンギオテンシン、エンドセリンもPAGに作用して血圧上昇を促進する。
背側/背外側PAGは、攻撃、防御、威嚇行動などの発現に伴い、交感神経活動、血圧、心拍数の上昇を引き起こし、腹外側PAGは、すくみ反応の発現に伴い、血圧、心拍数の低下を引き起こす<refname=ref15><pubmed>8202441</pubmed></ref>。背側/背外側PAGは、視床下部背内側核(dorsomedial hypothalamic nucleus: DMH)から交感神経性の入力を受け、この時の血圧上昇は、エンドカンナビノイド<ref><pubmed>21228344</pubmed></ref> 、アルギニンバソプレシンを介し<ref name=ref15>、セロトニンによって抑制される<ref><pubmed>19303372</pubmed></ref>。アンギオテンシン<ref><pubmed>9200674</pubmed></ref>、エンドセリン <ref><pubmed>7898082</pubmed></ref>もPAGに作用して血圧上昇を促進する。


 情動行動の発現に伴って、心拍、血圧の変動など、自律神経系の変動が起こる。背側から背外側部のPAGへの電気刺激、グルタミン酸作動薬による刺激によって、交感神経活動の上昇、血圧、心拍数の上昇などが誘発され、腹外側PAGへの刺激によって、血圧、心拍数の低下が起こる<ref><pubmed>8202441</pubmed></ref>。
 
 
情動行動の発現に伴って、心拍、血圧の変動など、自律神経系の変動が起こる。背側から背外側部のPAGへの電気刺激、グルタミン酸作動薬による刺激によって、交感神経活動の上昇、血圧、心拍数の上昇などが誘発され、腹外側PAGへの刺激によって、血圧、心拍数の低下が起こる<ref><pubmed>8202441</pubmed></ref>。


 視床下部背内側核 (dorsomedial hypothalamic nucleus: DMH)から背外側PAGへの入力が交感神経性反応を促進するが、この作用はエンドカンナビノイドを介しており、セロトニンによって抑制される<ref><pubmed>21228344</pubmed></ref> <ref><pubmed>19303372</pubmed></ref>。
 視床下部背内側核 (dorsomedial hypothalamic nucleus: DMH)から背外側PAGへの入力が交感神経性反応を促進するが、この作用はエンドカンナビノイドを介しており、セロトニンによって抑制される<ref><pubmed>21228344</pubmed></ref> <ref><pubmed>19303372</pubmed></ref>。
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