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一方、認知行動療法 (CBT) は、面接内容が構造化されており、標準的な実施回数も決められている。また問題とされる行動や認知は、客観的に観察可能なかたちで外在化され、量的評価を行うことも可能である。こうした性質上、CBTは科学的検証デザインに沿いやすく、現時点で、最も脳科学的理解が進んでいる心理療法である。 | 一方、認知行動療法 (CBT) は、面接内容が構造化されており、標準的な実施回数も決められている。また問題とされる行動や認知は、客観的に観察可能なかたちで外在化され、量的評価を行うことも可能である。こうした性質上、CBTは科学的検証デザインに沿いやすく、現時点で、最も脳科学的理解が進んでいる心理療法である。 | ||
CBTの神経生物学的作用機序については、さまざまな精神障害で検証が進んでいるが、相対的に報告数が多いのは、強迫性障害や恐怖症、そしてうつ病である ( | CBTの神経生物学的作用機序については、さまざまな精神障害で検証が進んでいるが、相対的に報告数が多いのは、強迫性障害や恐怖症、そしてうつ病である<ref name=ref29>'''袴田優子'''<br>脳科学と認知行動療法 (CBT)―CBTは脳をどのように変えるか―<br>''精神療法'',vol. 37: 58-67, 2011.</ref>。 | ||
===強迫性障害 (OCD) に対する認知行動療法の作用機序=== | ===強迫性障害 (OCD) に対する認知行動療法の作用機序=== |