「共焦点レーザー走査型顕微鏡」の版間の差分

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[[image:Confocal1.JPG‎|thumb|300px|'''図.共焦点レーザー顕微鏡の概念図'''<br>焦点面から発した光のみが共焦点ピンホールを通って検出器に届き画像をつくる。''']]
英語名:Confocal Laser Scanning Microscope  
英語名:Confocal Laser Scanning Microscope  


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== 特徴1(光学的切片効果)==  
== 特徴1(光学的切片効果)==  
[[image:Tetsuyatajima_fig_1.png|thumb|300px|'''図1.''']]


 落射式蛍光顕微鏡は対物レンズの焦点面以外のいわゆるボケ像も検出器に入ってきてしまうのに対し、共焦点光学系は対物レンズの焦点面と共役の位置にピンホールを配置し、焦点面以外からの光を除去し、ピントの合った像のみを観察することができる。(光学的切片)
 落射式蛍光顕微鏡は対物レンズの焦点面以外のいわゆるボケ像も検出器に入ってきてしまうのに対し、共焦点光学系は対物レンズの焦点面と共役の位置にピンホールを配置し、焦点面以外からの光を除去し、ピントの合った像のみを観察することができる。(光学的切片)
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 特徴としては、走査速度が非常に速いことである。現在製品として世に出ている多点共焦点顕微鏡では、1秒間に最大2000回走査することができる。実質的には、光電子増倍型の高感度CCDを用いての培養細胞などの蛍光画像取得では、1秒間に数百フレームの速度で撮ることができる。
 特徴としては、走査速度が非常に速いことである。現在製品として世に出ている多点共焦点顕微鏡では、1秒間に最大2000回走査することができる。実質的には、光電子増倍型の高感度CCDを用いての培養細胞などの蛍光画像取得では、1秒間に数百フレームの速度で撮ることができる。
== 参考文献 ==
<references />
(執筆者:田島鉄也 担当編集者:河西春郎)