「アセチル化」の版間の差分

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英語名:acetylation 独:Acetylierung 仏:acétylation  
英語名:acetylation 独:Acetylierung 仏:acétylation  
[[Image:Nm-Kinichinakashima fig 1.png|thumb|350px|'''図1.代表的なアセチル化反応'''<br>代表的なアセチル化反応であるアスピリンの合成反応を示した。円で囲われたサリチル酸の水酸基が無水酢酸との反応によりアセチル基に置換され、アスピリンが合成される。]]


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 アセチル化とは、[[wikipedia:ja:有機化合物|有機化合物]]の[[wikipedia:ja:水酸基|水酸基]](-OH)や[[wikipedia:ja:アミノ基|アミノ基]](-NH<sub>2</sub>)などの[[wikipedia:ja:水素|水素]]原子を[[wikipedia:ja:アセチル基|アセチル基]](-COCH<sub>3</sub>)で置換することである(図1)。[[wikipedia:ja:IUPAC命名法|IUPAC命名法]]では[[wikipedia:ja:エタノイル化|エタノイル化]]という。逆に、有機化合物からアセチル基が除かれる反応は脱アセチル化という。代表的なアセチル化剤として、[[wikipedia:ja:無水酢酸|無水酢酸]]、[[wikipedia:ja:塩化アセチル|塩化アセチル]]、[[wikipedia:ja:酢酸メチル|酢酸メチル]]、[[wikipedia:ja:N-メチルアセトアミド|N-メチルアセトアミド]]などが使われている。  
 アセチル化とは、[[wikipedia:ja:有機化合物|有機化合物]]の[[wikipedia:ja:水酸基|水酸基]](-OH)や[[wikipedia:ja:アミノ基|アミノ基]](-NH<sub>2</sub>)などの[[wikipedia:ja:水素|水素]]原子を[[wikipedia:ja:アセチル基|アセチル基]](-COCH<sub>3</sub>)で置換することである(図1)。[[wikipedia:ja:IUPAC命名法|IUPAC命名法]]では[[wikipedia:ja:エタノイル化|エタノイル化]]という。逆に、有機化合物からアセチル基が除かれる反応は脱アセチル化という。代表的なアセチル化剤として、[[wikipedia:ja:無水酢酸|無水酢酸]]、[[wikipedia:ja:塩化アセチル|塩化アセチル]]、[[wikipedia:ja:酢酸メチル|酢酸メチル]]、[[wikipedia:ja:N-メチルアセトアミド|N-メチルアセトアミド]]などが使われている。  
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[[Image:Nm-Kinichinakashima fig 1.png|thumb|350px|'''図1.代表的なアセチル化反応'''<br>代表的なアセチル化反応であるアスピリンの合成反応を示した。円で囲われたサリチル酸の水酸基が無水酢酸との反応によりアセチル基に置換され、アスピリンが合成される。]]


== タンパク質のアセチル化 ==
== タンパク質のアセチル化 ==