「MAP2」の版間の差分

3 バイト追加 、 2013年9月13日 (金)
編集の要約なし
(ページの作成:「英語名:Microtubule-associated protein 2 英略語:MAP2 {{box|text= MAP2は、脊椎動物のニューロンに豊富に存在する微小管結合タンパク...」)
 
編集の要約なし
15行目: 15行目:
 MAP2は[[神経前駆細胞]]から[[分化]]すると発現し始める。MAP2Cが最も早く発現し、成熟すると一部の組織を除いて発現がみられなくなる<ref><pubmed> 3121794 </pubmed></ref>。MAP2Aの発現は発生初期では低いが、MAP2Cの発現が低下する頃に発現が強まり、それ以降は恒常的に発現する<ref><pubmed> 8769894 </pubmed></ref>。MAP2Bは発生初期から成熟後に至るまで、全ての発生段階で発現している<ref><pubmed> 3898077 </pubmed></ref>。MAP2Dは、発生段階の小脳や嗅球など特定の部位で強く発現が見られる<ref><pubmed> 9753123 </pubmed></ref>。
 MAP2は[[神経前駆細胞]]から[[分化]]すると発現し始める。MAP2Cが最も早く発現し、成熟すると一部の組織を除いて発現がみられなくなる<ref><pubmed> 3121794 </pubmed></ref>。MAP2Aの発現は発生初期では低いが、MAP2Cの発現が低下する頃に発現が強まり、それ以降は恒常的に発現する<ref><pubmed> 8769894 </pubmed></ref>。MAP2Bは発生初期から成熟後に至るまで、全ての発生段階で発現している<ref><pubmed> 3898077 </pubmed></ref>。MAP2Dは、発生段階の小脳や嗅球など特定の部位で強く発現が見られる<ref><pubmed> 9753123 </pubmed></ref>。
===細胞内局在===
===細胞内局在===
 成熟した神経細胞では、MAP2は樹状突起と細胞体にほぼ特異的に局在し、軸索には殆ど存在しない。このため、免疫蛍光法などで樹状突起を軸索と区別するマーカーとしてよく用いられる。発生初期段階のニューロンにおいて、MAP2Cは細胞体と樹状突起に加えて軸索にも存在する<ref><pubmed> 8341422 </pubmed></ref>。
 成熟したニューロンでは、MAP2は樹状突起と細胞体にほぼ特異的に局在し、軸索には殆ど存在しない。このため、免疫蛍光法などで樹状突起を軸索と区別するマーカーとしてよく用いられる。発生初期段階のニューロンにおいて、MAP2Cは細胞体と樹状突起に加えて軸索にも存在する<ref><pubmed> 8341422 </pubmed></ref>。
ニューロン以外にも、星状膠細胞(astrocyte)や[[希突起膠細胞]](oligodendrocyte)、精巣、卵巣などに発現が認められている<ref><pubmed> 11955719 </pubmed></ref> <ref><pubmed> 9082959 </pubmed></ref> <ref><pubmed> 8924511 </pubmed></ref> <ref><pubmed> 15056665 </pubmed></ref>。
ニューロン以外にも、星状膠細胞(astrocyte)や[[希突起膠細胞]](oligodendrocyte)、精巣、卵巣などに発現が認められている<ref><pubmed> 11955719 </pubmed></ref> <ref><pubmed> 9082959 </pubmed></ref> <ref><pubmed> 8924511 </pubmed></ref> <ref><pubmed> 15056665 </pubmed></ref>。


56

回編集