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担当編集委員:[http://researchmap.jp/tadafumikato 加藤 忠史](独立行政法人理化学研究所 脳科学総合研究センター)<br> | 担当編集委員:[http://researchmap.jp/tadafumikato 加藤 忠史](独立行政法人理化学研究所 脳科学総合研究センター)<br> | ||
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英:impulse control disorder 独:Störung der Impulskontrolle 仏:trouble des habitudes et des impulsions | |||
{{box|text= 衝動制御障害とは、自分または他人に危害を与えるような行為をおこなう[[衝動]]に抵抗できない、自己制御の障害である。特定の衝動に対する[[制御障害]]として診断されるもののほかに、種々の[[精神疾患]]の一病像または一亜型としてみられることも多いため、衝動制御障害という診断カテゴリーの位置づけは難しく、いまだ定まっていない。衝動制御障害についての生物学的知見は限られてはいるが、衝動性を制御する脳領域として[[前頭前野眼窩部]]が知られているほか、衝動性亢進をもたらす神経化学的要因として[[セロトニン神経]]伝達の低下が注目されている。}} | {{box|text= 衝動制御障害とは、自分または他人に危害を与えるような行為をおこなう[[衝動]]に抵抗できない、自己制御の障害である。特定の衝動に対する[[制御障害]]として診断されるもののほかに、種々の[[精神疾患]]の一病像または一亜型としてみられることも多いため、衝動制御障害という診断カテゴリーの位置づけは難しく、いまだ定まっていない。衝動制御障害についての生物学的知見は限られてはいるが、衝動性を制御する脳領域として[[前頭前野眼窩部]]が知られているほか、衝動性亢進をもたらす神経化学的要因として[[セロトニン神経]]伝達の低下が注目されている。}} |