「内側視索前野」の版間の差分

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== 発生 ==
== 発生 ==


 主な[[ニューロン]]は第三脳室壁から発生する。3[[脳胞]]のうち[[前脳]] (forebrain)の尾側端に由来するので、発生学的には[[終脳]] (telencephalon)に属するが、機能的観点から、古くから[[間脳]] (diencephalon)の最吻側部である視床下部と一体とされることがある (Le Gros Clark, 1938)。[[脳原基]]の部域化に関わる多くの[[転写因子]]やシグナル分子が[[視床下部]]にも共通するものが少なくない。下郡智美らはマウス胎児の終脳と間脳の境界がFoxg1が終脳に、Gdf10が間脳吻側端に発現していることを示し、終脳と間脳の境界を示す遺伝子発現であるとした(Shimogori, T. et al, A genomic atlas of mouse hypothalamic development.Nat Neurosci 2010)。視床下部ではソニックヘッジホッグ (Shh) が発現し、Shhノックアウトにより視床下部吻側部の欠損が起こるが、内側視索前野また、Nerea MorenoとAgustín González (2011)は、で、この領域の正常な分化にはDlxファミリーとNkx2.1aが必須と述べている。一方、PuellesとRubinstein (2003, Trends Neurosci)はDlx5、 Pax6、Nkx2.1の発現パターンから、終脳と間脳の分節境界域prosomeric boundaryを決定することはできないと論じている。
 主な[[ニューロン]]は第三脳室壁から発生する。3[[脳胞]]のうち[[前脳]] (forebrain)の尾側端に由来するので、発生学的には[[終脳]] (telencephalon)に属するが、機能的観点から、古くから[[間脳]] (diencephalon)の最吻側部である視床下部と一体とされることがある (Le Gros Clark, 1938)。[[脳原基]]の部域化に関わる多くの[[転写因子]]やシグナル分子が[[視床下部]]にも共通するものが少なくない。PuellesとRubinstein (2003, Trends Neurosci)はDlx5、 Pax6、Nkx2.1aの発現パターンから、終脳と間脳の分節境界域prosomeric boundaryを決定することはできないと論じてきたが、下郡智美らは内側視索前野と視床下部組織のマイクロアレイで同定した遺伝子のin situ hybridizationにより、マウス胎児の終脳と間脳の境界がFoxg1が終脳に、Gdf10が間脳吻側端に発現していることを示した。すなわち内側視索前野は終脳のFoxg1陽性細胞に由来し、間脳由来の視床下部とは起源が異なる(Shimogori, T. et al, 2010)。また、視床下部のランドマーク遺伝子であるソニックヘッジホッグ (Shh)のノックアウトマウスでは視床下部吻側部が欠損するが、内側視索前野は形成される(Shimogori, T. et al, 2010)。Nerea MorenoとAgustín González (2011)は、で、この領域の正常な分化にはDlxファミリーとNkx2.1aが必須と述べている。一方、


ニューロンの化学的性質、[[受容体]]発現、コネクトーム(プロテオーム、あるいはトランスクリプトームでしょうか?)も視床下部との共通点が多い(文献を御願い致します)。
ニューロンの化学的性質、[[受容体]]発現、コネクトーム(プロテオーム、あるいはトランスクリプトームでしょうか?)も視床下部との共通点が多い(文献を御願い致します)。
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