「閉じ込め症候群」の版間の差分

編集の要約なし
編集の要約なし
16行目: 16行目:


 [[脳幹]]の[[上行性網様体賦活系]]が保たれていることが意識保持の機序と見なされ、[[脳波]]は覚醒状態を示すが、実際の患者では垂直眼球運動と瞬目とで正確な応答を得ることが難しい場合もある。脳幹の局所性病変のみでなく、[[重症筋無力症]]、[[Guillain-Barré症候群]]、[[筋萎縮性側索硬化症]]などでも[[wikipedia:ja:人工呼吸器|人工呼吸器]]が装着されると意識が保たれた四肢麻痺・球麻痺状態を呈し、この状態も一般に閉じ込め症候群と呼ばれる。特に[[筋萎縮性側索硬化症]]の場合、疾患の進行とともに眼球運動や瞬目も消失するため、外観上全く動きを認識できないtotally locked-in syndrome (TLS)状態となる。
 [[脳幹]]の[[上行性網様体賦活系]]が保たれていることが意識保持の機序と見なされ、[[脳波]]は覚醒状態を示すが、実際の患者では垂直眼球運動と瞬目とで正確な応答を得ることが難しい場合もある。脳幹の局所性病変のみでなく、[[重症筋無力症]]、[[Guillain-Barré症候群]]、[[筋萎縮性側索硬化症]]などでも[[wikipedia:ja:人工呼吸器|人工呼吸器]]が装着されると意識が保たれた四肢麻痺・球麻痺状態を呈し、この状態も一般に閉じ込め症候群と呼ばれる。特に[[筋萎縮性側索硬化症]]の場合、疾患の進行とともに眼球運動や瞬目も消失するため、外観上全く動きを認識できないtotally locked-in syndrome (TLS)状態となる。


== 病態生理 ==
== 病態生理 ==