「有毛細胞」の版間の差分

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==機械刺激の受容==
==機械刺激の受容==
 有毛細胞は頂部に[[感覚毛]]を持つ。感覚毛は数10本の[[不動毛]]と1本の[[動毛]](動毛は無い場合もある)で構成される。感覚毛に加わる微小な機械刺激が電気信号に変換される<ref name=ref7><pubmed>6301349</pubmed></ref>。(編集コメント:音刺激の受容における葢膜の役割などについてはいかがでしょうか。)
 有毛細胞は頂部に[[感覚毛]]を持つ。感覚毛は数10本の[[不動毛]]と1本の[[動毛]](動毛は無い場合もある)で構成される。感覚毛に加わる微小な機械刺激が電気信号に変換される<ref name=ref7><pubmed>6301349</pubmed></ref>。(編集コメント:この点、もう少し書いていただいてはと思います。音刺激の受容における葢膜の役割などについてはいかがでしょうか。)


 感覚毛に局在する[[機械受容器]]チャネルもCa<sup>2+</sup>に対する透過性が高く<ref name=ref12><pubmed>2582113</pubmed></ref>[[TRPチャネル]]の1種と考えられているがクローニングには成功していない。[[内リンパ液]](編集コメント:説明がいるかと思います)の高いK<sup>+</sup>イオン濃度により生理的にはK<sup>+</sup>イオンが受容器電流を運ぶ。感覚毛の生えている有毛細胞体頂部の内外ではK<sup>+</sup>イオン濃度がほぼ等しいと考えられK<sup>+</sup>イオンの[[平衡電位]]は0 mVとされる。また[[内リンパ腔]]([[中心階]])は+80 mV程度の内リンパ腔電位をもつ。この電位と静止膜電位(-60 mV程度)の差(170 mV)が機械受容器チャンネルを通るK<sup>+</sup>イオンの駆動力となり、内向きK<sup>+</sup>電流を生ずる事で有毛細胞は機械刺激に応じて脱分極する<ref name=ref4><pubmed>5219471</pubmed></ref>。
 感覚毛に局在する[[機械受容器]]チャネルもCa<sup>2+</sup>に対する透過性が高く<ref name=ref12><pubmed>2582113</pubmed></ref>[[TRPチャネル]]の1種と考えられているがクローニングには成功していない。[[内リンパ液]](編集コメント:説明がいるかと思います)の高いK<sup>+</sup>イオン濃度により生理的にはK<sup>+</sup>イオンが受容器電流を運ぶ。感覚毛の生えている有毛細胞体頂部の内外ではK<sup>+</sup>イオン濃度がほぼ等しいと考えられK<sup>+</sup>イオンの[[平衡電位]]は0 mVとされる。また[[内リンパ腔]]([[中心階]])は+80 mV程度の内リンパ腔電位をもつ。この電位と静止膜電位(-60 mV程度)の差(170 mV)が機械受容器チャンネルを通るK<sup>+</sup>イオンの駆動力となり、内向きK<sup>+</sup>電流を生ずる事で有毛細胞は機械刺激に応じて脱分極する<ref name=ref4><pubmed>5219471</pubmed></ref>。