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== αアクチニン == | == αアクチニン == | ||
江橋夫妻らのα-アクチニンactininはカルシウム制御因子(トロポニン)の生成過程で超沈殿(アクチンとミオシンがATP付加により形成する凝集体を吸光度として測定する)を促進する活性因子として分離された<ref><pubmed>5857104</pubmed></ref>。 | |||
ヒトのαアクチニンにはACTN1、2、3、4の4個が見出されている。ACTN1と4のC末端カルモジュリン様ドメインのEFハンドは機能しており、Caを結合するCa制御性因子である。骨格筋型のACTN2と3のEFハンドはカルシウム結合能を失っている。細胞骨格の形成を含めて腫瘍細胞の浸潤との関連など多彩な機能が報告されている。 | |||
[[Image:ActinBindingDomain.png|thumb|right|300px|<b>図1</b> αアクチニンはEFハンド(骨格筋タイプではCa結合能を失っている)を持つカルモジュリン様ドメイン(CaM)、スペクトリン様繰り返し配列(SpR)、カルポニン様ドメインからなる。二つの分子がN末端とC末端をアンチパラレルに結合したホモダイマーとなり、その両端がアクチン結合能を持つ。]] | [[Image:ActinBindingDomain.png|thumb|right|300px|<b>図1</b> αアクチニンはEFハンド(骨格筋タイプではCa結合能を失っている)を持つカルモジュリン様ドメイン(CaM)、スペクトリン様繰り返し配列(SpR)、カルポニン様ドメインからなる。二つの分子がN末端とC末端をアンチパラレルに結合したホモダイマーとなり、その両端がアクチン結合能を持つ。]] | ||
[[Image:AlphaActin.png|thumb|right|300px|<b>図2</b> αアクチンはアクチン結合蛋白質であり、Fアクチン(線維状アクチン)を束ねる。]] | [[Image:AlphaActin.png|thumb|right|300px|<b>図2</b> αアクチンはアクチン結合蛋白質であり、Fアクチン(線維状アクチン)を束ねる。]] | ||
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== βアクチニン == | == βアクチニン == |