「摂食障害」の版間の差分

154行目: 154行目:
|-
|-
|  
|  
#体重減少が標準体重の85%以下か[[Quételet's body mass index]](体重(kg)/身長(m)<sup>2</sup>)が17.5以下。前思春期の患者では、この期間に期待される体重増加が得られない
#体重減少が標準体重の85%以下かQuételetによる[[wikipedia:ja:ボディマス指数|ボディマス指数]](体重(kg)/身長(m)<sup>2</sup>)が17.5以下。前思春期の患者では、この期間に期待される体重増加が得られない
#体重減少は自己誘発性で、太りやすい食物を避けること、自己誘発性嘔吐、下剤の使用、過度の運動、食欲抑制剤あるいは利尿薬を使用する
#体重減少は自己誘発性で、太りやすい食物を避けること、自己誘発性嘔吐、下剤の使用、過度の運動、食欲抑制剤あるいは利尿薬を使用する
#肥満への恐怖 身体像のゆがみが強い支配観念として存在し、自ら低い体重の限度を設定している
#肥満への恐怖 身体像のゆがみが強い支配観念として存在し、自ら低い体重の限度を設定している
161行目: 161行目:
|}
|}


 鑑別診断として、やせをきたす身体疾患や精神疾患が鑑別の対象となる。身体疾患の鑑別に際して末梢血、血清蛋白質、電解質、肝・腎機能、脂質、消化器系、循環器系の検査や頭部CTスキャンなどがある。これらの諸検査は、症状や徴候、緊急度に応じて適宜選択して行うもので、闇雲に行うものではない。 やせをきたす内分泌疾患との鑑別については、 必ずしも内分泌学的検査によらなくても症状や徴候によって鑑別できる。やせをきたす精神疾患との鑑別において、ANほどやせる疾患は、[[統合失調症]]の拒食状態ぐらいで、容易に鑑別できる。
 鑑別診断として、やせをきたす身体疾患や精神疾患が鑑別の対象となる。身体疾患の鑑別に際して末梢血、血清蛋白質、電解質、肝・腎機能、脂質、消化器系、循環器系の検査や頭部CTスキャンなどがある。これらの諸検査は、症状や徴候、緊急度に応じて適宜選択して行うもので、闇雲に行うものではない。 やせをきたす内分泌疾患との鑑別については、 必ずしも内分泌学的検査によらなくても症状や徴候によって鑑別できる。やせをきたす精神疾患との鑑別において、ANほどやせる疾患は、[[統合失調症]]の拒食状態ぐらいで、容易に鑑別できる。


=== 治療<ref name="cit4">切池信夫:治療は難しい、「摂食障害-食べない、食べられない、食べたら止まらない-」第2版、医学書院、東京、pp151-220、2009</ref>  ===
=== 治療<ref name="cit4">切池信夫:治療は難しい、「摂食障害-食べない、食べられない、食べたら止まらない-」第2版、医学書院、東京、pp151-220、2009</ref>  ===