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細 (→色覚の多様性/色覚異常) |
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表1。色覚型の分類 | 表1。色覚型の分類 | ||
光受容器の数に基づく区分 色覚の特徴を決定づける光受容器に | {| class="wikitable" | ||
基づく区分 | ! 光受容器の数に基づく区分 !! 色覚の特徴を決定づける光受容器に !! !! 詳細 | ||
1色覚 (monochromat) 桿体 (rod monochromat) | |- | ||
| || 基づく区分 || || | |||
2色覚 | |- | ||
| 1色覚 (monochromat) || 桿体 (rod monochromat) || || 桿体のみをもつ. | |||
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| || 錐体 (cone monochromat) || || 錐体1種類のみをもつ. | |||
3色覚 | |- | ||
(trichromat) | | 2色覚 || 1型 (protanope) || || L錐体をもたない. | ||
(anomalous trichromat) | |- | ||
| (dichromat) || 2型 (deuteranope) || || M錐体をもたない. | |||
|- | |||
| || 3型 (tritanope) || || S錐体をもたない. | |||
4色覚 | |- | ||
(tetrachromat) | | 3色覚 || 異常3色覚 || 1型 (protanomalous) || L錐体に問題がある. | ||
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| (trichromat) || (anomalous trichromat) || 2型 (deuteranomalous) || M錐体に問題がある. | |||
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| || || 3型 (tritanomalous) || S錐体に問題がある. | |||
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| || 正常3色覚 (normal trichromat) || || 錐体は問題がない. | |||
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| 4色覚 || || || 女性に稀に存在(Jordan, 1993).遺伝子の異型接合(heterozygous)が原因とみられる. | |||
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| (tetrachromat) || || || | |||
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例えばM錐体に問題のある異常3色覚は、日本語では「2型異常3色覚」と呼ばれ、英語ではDeuteranomalous (-person または -vision) と呼ばれる。異常3色覚の場合、3錐体のうち1つの錐体の感度ピークが他の錐体に近いことが原因で弁別能が相対的に低い、と考えられている。S錐体に関連する3型の色覚異常は非常に稀で、0。002-0。007%の比率と言われている。色覚異常として最も多いのが1型または2型の2色覚、1型または2型の異常3色覚の4タイプで、日本人男性の約5%と言われている。これは決して少ない数ではなく、1クラス40人の教室で男子が半数の20人と仮定すると、そのうち1人は上記の色覚異常の1つに当てはまるという比率である。 | 例えばM錐体に問題のある異常3色覚は、日本語では「2型異常3色覚」と呼ばれ、英語ではDeuteranomalous (-person または -vision) と呼ばれる。異常3色覚の場合、3錐体のうち1つの錐体の感度ピークが他の錐体に近いことが原因で弁別能が相対的に低い、と考えられている。S錐体に関連する3型の色覚異常は非常に稀で、0。002-0。007%の比率と言われている。色覚異常として最も多いのが1型または2型の2色覚、1型または2型の異常3色覚の4タイプで、日本人男性の約5%と言われている。これは決して少ない数ではなく、1クラス40人の教室で男子が半数の20人と仮定すると、そのうち1人は上記の色覚異常の1つに当てはまるという比率である。 |