「樹状突起スパイン」の版間の差分

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=== スパイン頭部、スパインネックと機能 ===
=== スパイン頭部、スパインネックと機能 ===
[[ファイル:Noguchi Spine Fig 2.jpg|サムネイル|'''図2. シナプス形成とスパインの有無の関係のモデル'''<br>樹状突起本幹において直接シナプスが形成される場合('''A''')とスパインを介してシナプス形成する場合('''B''')。単純なモデルでは、スパインを介することにより、近傍を通過する軸索(図の軸索3, 4)に加え、スパインの長さの分より遠くの軸索にも接続可能となる(軸索1, 2)(文献4参照)。<ref name=Noguchi2011 />参照]]
[[ファイル:Noguchi Spine Fig 2.jpg|サムネイル|'''図2. シナプス形成とスパインの有無の関係のモデル'''<br>樹状突起本幹において直接シナプスが形成される場合('''A''')とスパインを介してシナプス形成する場合('''B''')。単純なモデルでは、スパインを介することにより、近傍を通過する軸索(図の軸索3, 4)に加え、スパインの長さの分より遠くの軸索にも接続可能となる(軸索1, 2)。<ref name=Stepanyants2005 />参照。]]
 スパインは、ふくらんだスパイン頭部(spine head)と、樹状突起本幹と頭部とを結ぶ細いスパインネック(頚部)(spine neck)から成る('''図1''')。形態的特徴から、頭部が大きい「mushroom spine」、頭部が比較的小さく細長い「thin spine」、ネックがほとんど無い「stubby spine」に分類されることもある。スパイン頭部が不明瞭で細長い「フィロポディア」も存在するが厳密にはスパインに分類されない。実際の樹状突起の電子顕微鏡画像や蛍光顕微鏡画像を詳細にみると、頭部あるいはネックの形態はそれぞれのスパインごとに異なっており、それぞれのスパインで独立した制御が可能であることを示している。
 スパインは、ふくらんだスパイン頭部(spine head)と、樹状突起本幹と頭部とを結ぶ細いスパインネック(頚部)(spine neck)から成る('''図1''')。形態的特徴から、頭部が大きい「mushroom spine」、頭部が比較的小さく細長い「thin spine」、ネックがほとんど無い「stubby spine」に分類されることもある。スパイン頭部が不明瞭で細長い「フィロポディア」も存在するが厳密にはスパインに分類されない。実際の樹状突起の電子顕微鏡画像や蛍光顕微鏡画像を詳細にみると、頭部あるいはネックの形態はそれぞれのスパインごとに異なっており、それぞれのスパインで独立した制御が可能であることを示している。