「レビー小体型認知症」の版間の差分

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==== CT/MRI ====
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 側頭葉内側の萎縮はアルツハイマー病に比べると軽い傾向がみられる。しかし個々の症例では側頭葉内側萎縮が明らかな例もあるのでアルツハイマー病との鑑別には有用とはいえない。  
 側頭葉内側の萎縮はアルツハイマー病に比べると軽い傾向がみられる。しかし個々の症例では側頭葉内側萎縮が明らかな例もあるのでアルツハイマー病との鑑別には有用とはいえない。  
[[ファイル:Nagahama Dementia with Lewie Bodies Fig3.jpg|サムネイル|図3.DLBの脳血流SPECT画像.矢印:後頭葉の血流低下を示す.A)の上の像では後部帯状回の血流が一部保たれている(cingulate island sign)]]
[[ファイル:Nagahama Dementia with Lewie Bodies Fig3.jpg|サムネイル|'''図3. DLBの脳血流SPECT画像'''<br>矢印:後頭葉の血流低下を示す。A)の上の像では後部帯状回の血流が一部保たれている(cingulate island sign)]]
==== PET/SPECT ====
==== PET/SPECT ====
 [[FDG-PET|<sup>18</sup>F-fluorodeoxyglucose (FDG) PET]]では頭頂葉、側頭葉、後頭葉皮質での糖代謝が低下し、特に[[一次視覚野]]を含む後頭葉での低下はレビー小体型認知症に特徴的でアルツハイマー病との鑑別に有用である。前頭葉から後頭葉まで皮質代謝がびまん性に低下する症例も多く、その場合には基底核や視床の代謝が相対的に高くみえる。相対的に後部帯状回付近の代謝が高く見える帯状回島徴候(cingulate island sign)がみられることもある <ref name=McKeith2017><pubmed>28592453</pubmed></ref>。SPECTによる脳血流検査でもPETと同様の所見が得られるが('''図3''')、PETに比べると感度は劣る。
 [[FDG-PET|<sup>18</sup>F-fluorodeoxyglucose (FDG) PET]]では頭頂葉、側頭葉、後頭葉皮質での糖代謝が低下し、特に[[一次視覚野]]を含む後頭葉での低下はレビー小体型認知症に特徴的でアルツハイマー病との鑑別に有用である。前頭葉から後頭葉まで皮質代謝がびまん性に低下する症例も多く、その場合には基底核や視床の代謝が相対的に高くみえる。相対的に後部帯状回付近の代謝が高く見える帯状回島徴候(cingulate island sign)がみられることもある <ref name=McKeith2017><pubmed>28592453</pubmed></ref>。SPECTによる脳血流検査でもPETと同様の所見が得られるが('''図3''')、PETに比べると感度は劣る。