「重症筋無力症」の版間の差分

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== 臨床検査 ==
== 臨床検査 ==
=== 眼瞼の易疲労性試験 ===
=== 眼瞼の易疲労性試験 ===
 眼瞼の易疲労性試験の感度は80%、特異度は63%とする報告がある<ref name=Burns2016><pubmed>27220659</pubmed></ref>[29]。検査手技は、患者に上方視を最大約1分程度まで続けさせることである。これによって眼瞼下垂が出現または増悪すれば陽性である。
 眼瞼の易疲労性試験の感度は80%、特異度は63%とする報告がある<ref name=Mittal2011><pubmed>22361625</pubmed></ref>[29]。検査手技は、患者に上方視を最大約1分程度まで続けさせることである。これによって眼瞼下垂が出現または増悪すれば陽性である。
 
=== アイスパック試験 ===
=== アイスパック試験 ===
 アイスパック試験の感度は80〜92%、特異度は25〜100%とされ、報告によって特異度に大きなばらつきがある<ref name=日本神経学会2014 /><ref name=Burns2016><pubmed>27220659</pubmed></ref> [4][29]。本試験では、冷凍したアイスパック(冷蔵では効果が不十分であるため冷凍で用いる)を3〜5分間眼球に押し当てることにより、眼瞼下垂が改善すれば陽性である。
 アイスパック試験の感度は80〜92%、特異度は25〜100%とされ、報告によって特異度に大きなばらつきがある<ref name=日本神経学会2014 /><ref name=Burns2016><pubmed>27220659</pubmed></ref> [4][29]。本試験では、冷凍したアイスパック(冷蔵では効果が不十分であるため冷凍で用いる)を3〜5分間眼球に押し当てることにより、眼瞼下垂が改善すれば陽性である。