「内側視索前野」の版間の差分

編集の要約なし
編集の要約なし
編集の要約なし
28行目: 28行目:
[入力]
[入力]
視索上核、視交叉上核、乳頭体核を除く視床下部諸核から内側視索前野への投射があり、視床下部の第三脳室周辺部は内側視索前野の内側、視床下部前野と腹内側核を除く外側の諸核は内側視索前野の外側に至る。視床下部前野と腹内側核は内側視索前野全体に投射する。扁桃体中心核と強い結合を持つ分界条床核の背外側部は内側視索前野の中央部を支配し、扁桃核、海馬台、外側中隔腹側部からは内側視索前野の外側部に投射がある。下辺縁皮質と島皮質、側坐核、無名質からの入力はまばらである。縫線核からのセロトニン作動性線維は内側視索前野の外側部に、ノルアドレナリン作動性終末は内側視索前野の中心部と内側部に終わる。腹側被蓋野、中脳中心灰白質、橋被蓋核、脚周核からの投射は軽度である。これらの投射のうち内側に終わるものは室周囲を、外側に終わるものは内側前脳束を上行する<ref name=Simerly1986><pubmed>3517086]</pubmed></ref>。
視索上核、視交叉上核、乳頭体核を除く視床下部諸核から内側視索前野への投射があり、視床下部の第三脳室周辺部は内側視索前野の内側、視床下部前野と腹内側核を除く外側の諸核は内側視索前野の外側に至る。視床下部前野と腹内側核は内側視索前野全体に投射する。扁桃体中心核と強い結合を持つ分界条床核の背外側部は内側視索前野の中央部を支配し、扁桃核、海馬台、外側中隔腹側部からは内側視索前野の外側部に投射がある。下辺縁皮質と島皮質、側坐核、無名質からの入力はまばらである。縫線核からのセロトニン作動性線維は内側視索前野の外側部に、ノルアドレナリン作動性終末は内側視索前野の中心部と内側部に終わる。腹側被蓋野、中脳中心灰白質、橋被蓋核、脚周核からの投射は軽度である。これらの投射のうち内側に終わるものは室周囲を、外側に終わるものは内側前脳束を上行する<ref name=Simerly1986><pubmed>3517086]</pubmed></ref>。
[出力]
[出力]
内側視索前野に電気泳動により投与したPHA-Lにより前脳・脳幹の構造が順行性に標識された。多くは内側視索前野への投射が知られている部位で、相互の支配が明らかである。視床下部の第三脳室周辺部には特に多くの投射があり、前腹側室周囲核、室傍核の小細胞領域、弓状核など神経内分泌調節に関わる部位、あるいは外側結合腕傍核・孤束核といった自律神経調節に関わる部位、腹内側核・背内側核など生殖・摂食といった行動調節に関わる部位が含まれる。
内側視索前野に電気泳動により投与したPHA-Lにより前脳・脳幹の構造が順行性に標識された。多くは内側視索前野への投射が知られている部位で、相互の支配が明らかである。視床下部の第三脳室周辺部には特に多くの投射があり、前腹側室周囲核、室傍核の小細胞領域、弓状核など神経内分泌調節に関わる部位、あるいは外側結合腕傍核・孤束核といった自律神経調節に関わる部位、腹内側核・背内側核など生殖・摂食といった行動調節に関わる部位が含まれる。
133

回編集