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==シアノバクテリアにおけるタンパク質翻訳後振動== | ==シアノバクテリアにおけるタンパク質翻訳後振動== | ||
原核生物である[[シアノバクテリア]]では、概日振動体は[[Kaiタンパク質]]群によって形成される<ref name=岡村2004/><ref name=海老原2012 /> (2,3)。シアノバクテリアは恒暗条件では[[光合成]]が抑制されるため[[転写]]・[[翻訳]]を含めた細胞内の様々な活性が著しく低下するが、このように転写がほとんど起こらない恒暗条件においても[[KaiC]]タンパク質のリン酸化リズムは安定に継続する<ref name=Tomita2005><pubmed>15550625</pubmed></ref>(42)。さらに、精製した[[KaiA]], [[KaiB]] およびKaiCタンパク質を[[ATP]]と共に混合することにより、KaiCタンパク質のリン酸化リズムを試験管内で再構成できることが示されている<ref name=Nakajima2005><pubmed>15831759</pubmed></ref>(43)。 | 原核生物である[[シアノバクテリア]]では、概日振動体は[[Kaiタンパク質]]群によって形成される<ref name=岡村2004/><ref name=海老原2012 /> (2,3)。シアノバクテリアは恒暗条件では[[光合成]]が抑制されるため[[転写]]・[[翻訳]]を含めた細胞内の様々な活性が著しく低下するが、このように転写がほとんど起こらない恒暗条件においても[[KaiC]]タンパク質のリン酸化リズムは安定に継続する<ref name=Tomita2005><pubmed>15550625</pubmed></ref>(42)。さらに、精製した[[KaiA]], [[KaiB]] およびKaiCタンパク質を[[ATP]]と共に混合することにより、KaiCタンパク質のリン酸化リズムを試験管内で再構成できることが示されている<ref name=Nakajima2005><pubmed>15831759</pubmed></ref>(43)。 | ||
==関連項目== | |||
* [[細胞時計]] | |||
* [[概日リズム]] | |||
* [[視交叉上核]] | |||
==参考文献== | ==参考文献== | ||
<references /> | <references /> |