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=== 脳神経系での機能 === | === 脳神経系での機能 === | ||
脳神経系において、14-3- | 脳神経系において、14-3-3は上記したチロシン水酸化酵素やトリプトファン水酸化酵素、セロトニンN-アセチル転移酵素(NAT)<ref name=Obsil2001 /> [30]と相互作用し酵素活性を制御することで細胞内モノアミンレベルの調節に関わっている。またCa2+シグナルに応じて神経伝達物質の放出(エキソサイトーシス)を促進する役割が確認されている<ref name=Morgan1992><pubmed>1538762</pubmed></ref>[45]。シナプスにおける働きとしてよりよく理解されているのは、さまざまなイオンチャンネルのモジュレーターとしての役割である。代表的な標的チャンネルとして、ニコチン性アセチルコリン受容体(α4β2nAChR <ref name=Jeanclos2001><pubmed>11352901</pubmed></ref>[46])、電位依存性カルシウムチャンネル(Ca(V)2.2 <ref name=Li2006><pubmed>16982421</pubmed></ref>[47])、カリウムチャンネル(KCNK3 | ||
<ref name=O'Kelly2002><pubmed>12437930</pubmed></ref>[48])、塩素チャンネル(CFTR | <ref name=O'Kelly2002><pubmed>12437930</pubmed></ref>[48])、塩素チャンネル(CFTR | ||
<ref name=Liang2012><pubmed>22278744</pubmed></ref>[49])、NMDA受容体 (NR2Cサブユニット<ref name=Chen2009><pubmed>19477150</pubmed></ref>[50])などが上げられる。14-3-3のリン酸化依存性相互作用は、チャンネル活性を調節し、あるいは細胞内輸送や構造安定性に影響を与えることによって、効率的なシナプス伝達の維持・制御に寄与していることが報告されている。 | <ref name=Liang2012><pubmed>22278744</pubmed></ref>[49])、NMDA受容体 (NR2Cサブユニット<ref name=Chen2009><pubmed>19477150</pubmed></ref>[50])などが上げられる。14-3-3のリン酸化依存性相互作用は、チャンネル活性を調節し、あるいは細胞内輸送や構造安定性に影響を与えることによって、効率的なシナプス伝達の維持・制御に寄与していることが報告されている。 |