「電流源密度推定法」の版間の差分

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== 応用  ==
== 応用  ==


[[Image:CSD.png|thumb|right|600x411px|(Mitzdorf (1985) より改変)]]
[[Image:CSD.png|thumb|right|600x411px|左: 視放線の電気刺激により誘起されたネコ初期視覚皮質におけるLFP信号。皮質表層から深層へ、深さ50umごとの測定を並べてプロット。中央: 左図のLFP信号から推定された電流源密度分布。上向きの変化(赤く塗られた部分)が電流の吸い込み、すなわち興奮性シナプス活動に対応する。a, b, c でマークされた吸い込みがそれぞれ、Y細胞由来の入力に対する単シナプス性、2シナプス性、3シナプス性の活動を反映すると推定される。その他、吸い込みd, fはX細胞由来の入力に対する単シナプス性、2シナプス性、3シナプス性の活動を、吸い込みeはX細胞・Y細胞双方の入力に対する単シナプス性活動を反映すると推定される。右: 中央図に見られる吸い込みに対応すると考えられる神経細胞のタイプおよびそれらの間の結合の模式図。シナプス結合に付された数字1, 2, 3はそれぞれ、LGNからの入力に対して単シナプス性、2シナプス性、3シナプス性の結合であることを示す。(Mitzdorf 1985, Fig. 3 より改変)]]


LFP信号の3次元空間分布を測定することは実験的に困難であるため、実際の応用では、1次元(線上)もしくは2次元(平面上)のLFP信号分布を用いて電流源を推定することがほとんどである。 この場合、測定されていない空間方向の電流源分布については、測定対象の解剖学的特性を考慮に入れた上で適切な仮定を設ける必要がある。 以下では、最も応用例の多い、LFP信号の1次元空間分布から電流源分布を推定する場合について詳述する。  
LFP信号の3次元空間分布を測定することは実験的に困難であるため、実際の応用では、1次元(線上)もしくは2次元(平面上)のLFP信号分布を用いて電流源を推定することがほとんどである。 この場合、測定されていない空間方向の電流源分布については、測定対象の解剖学的特性を考慮に入れた上で適切な仮定を設ける必要がある。 以下では、最も応用例の多い、LFP信号の1次元空間分布から電流源分布を推定する場合について詳述する。  
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