「味覚受容体」の版間の差分

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=== イオンチャネル型受容体  ===
=== イオンチャネル型受容体  ===


 Gタンパク質共役型受容体が味物質と結合してセカンドメッセンジャーを活性化するのと対照的に、イオンチャネル型受容体は、H<sup>+</sup>(酸味)やNa<sup>+</sup>(塩味)などのイオンのセンサーとして働き、最終的には自身がそうしたイオンのチャネルとして働いて、味細胞を脱分極させる。  
 Gタンパク質共役型受容体が味物質と結合してGタンパク質を活性化するのと対照的に、イオンチャネル型受容体は、H<sup>+</sup>(酸味)やNa<sup>+</sup>(塩味)などのイオンのセンサーとして働き、最終的には自身がそうしたイオンのチャネルとして働いて、味細胞を脱分極させる。  


'''酸味受容体''' Transient receptor potential channel(TRP)の1種であるPKD2L1を発現している味細胞が、酸を感知することが知られている。しかしながら、PKD2L1の膜局在に必要なPKD1L3の欠損マウスでも、酸味に対する応答が減少しないことから、PKD2L1が受容体として働いているわけではないようである。現在、Zn<sup>2</sup><sup>+</sup>感受性のH<sup>+</sup>チャンネルが、酸味受容体として働いていることが示されているが、どのチャネルかは未同定である。  
'''酸味受容体''' Transient receptor potential channel(TRP)の1種であるPKD2L1を発現している味細胞が、酸を感知することが知られている。しかしながら、PKD2L1の膜局在に必要なPKD1L3の欠損マウスでも、酸味に対する応答が減少しないことから、PKD2L1が受容体として働いているわけではないようである。現在、Zn<sup>2</sup><sup>+</sup>感受性のH<sup>+</sup>チャンネルが、酸味受容体として働いていることが示されているが、どのチャネルかは未同定である。  
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