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=='''自己意識に関わる神経基盤'''== | =='''自己意識に関わる神経基盤'''== | ||
2000年頃から機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いて自己意識に関わる神経基盤が調べられている。他者の顔に比べて自分の顔を見ているときには、右側前頭頭頂ネットワークが強く活動することが繰り返し報告されている<ref><pubmed>10962615 </pubmed></ref>一方で、自己顔認知への左半球優位性を示す結果も少なからずある<ref><pubmed>12195428</pubmed></ref>。これら自己顔に対する脳活動を示す脳領域は、自己の外面に対する意識が関係していると言える。一方、自己の内面に対する意識に関わる脳領域を調べるために、自己の身体状態、感情、特性などを評価する自己内省課題が用いられている。これらの課題を行っているときには、帯状回皮質(cingulate cortex)や楔前部(precuneus)を含む大脳皮質正中内側部構造(cortical midline structure)の活動が増大することが報告されている<ref><pubmed>15301749</pubmed></ref>。 | 2000年頃から機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いて自己意識に関わる神経基盤が調べられている。他者の顔に比べて自分の顔を見ているときには、右側前頭頭頂ネットワークが強く活動することが繰り返し報告されている<ref><pubmed>10962615 </pubmed></ref>一方で、自己顔認知への左半球優位性を示す結果も少なからずある<ref><pubmed>12195428</pubmed></ref>。これら自己顔に対する脳活動を示す脳領域は、自己の外面に対する意識が関係していると言える。一方、自己の内面に対する意識に関わる脳領域を調べるために、自己の身体状態、感情、特性などを評価する自己内省課題が用いられている。これらの課題を行っているときには、帯状回皮質(cingulate cortex)や楔前部(precuneus)を含む大脳皮質正中内側部構造(cortical midline structure)の活動が増大することが報告されている<ref><pubmed>15301749</pubmed></ref>。 | ||
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