「アスペルガー症候群」の版間の差分

編集の要約なし
編集の要約なし
編集の要約なし
1行目: 1行目:
英語名:Asperger syndrome 独:Asperger-Syndrom 仏:syndrome d'Asperger
英語名:Asperger syndrome 独:Asperger-Syndrom 仏:syndrome d'Asperger


同義語:アスペルガー症候群
同義語:アスペルガー障害
(同義語は全く意味が重なる用語としております。本辞典には別に自閉症障害の項目がございます。以下の用語が同義語に当てはまるか、改めてご指示頂ければと思います)。


高機能自閉症;高機能広汎性発達障害;高機能自閉症スペクトラム障害、自閉性障害:自閉症、広汎性発達障害:自閉症スペクトラム障害
関連語:高機能自閉症、広汎性発達障害、自閉症スペクトラム障害、自閉性障害、自閉症


アスペルガー症候群は、自閉症と同様の三つの主症状(社会性の障害、コミュニケーションの障害、想像力の障害およびそれに基づく行動の障害)を持つ、神経発達障害である。自閉症と比べてコミュニケーションの障害が軽微であるグループであるとされ、言語発達の遅れは少なく、知的には正常な者が多い。研究領域においては、DSM-Ⅳを用いてアスペルガー障害を診断することが困難であることと、アスペルガー症候群の疾患としての独立性に疑義が持たれているために、アスペルガー障害/アスペルガー症候群を対象とした研究は自閉性障害/自閉症を対象とした研究に比べて少ない。
 アスペルガー症候群は、自閉症と同様の三つの主症状(社会性の障害、コミュニケーションの障害、想像力の障害およびそれに基づく行動の障害)を持つ、神経発達障害である。自閉症と比べてコミュニケーションの障害が軽微であるグループであるとされ、言語発達の遅れは少なく、知的には正常な者が多い。研究領域においては、DSM-IVを用いてアスペルガー障害を診断することが困難であることと、アスペルガー症候群の疾患としての独立性に疑義が持たれているために、アスペルガー障害/アスペルガー症候群を対象とした研究は自閉性障害/自閉症を対象とした研究に比べて少ない。その概念、定義には議論があり、十分なコンセンサスには至っていなかったが、2013年刊行予定のDSM-5では自閉症スペクトラム障害の中に統合される見込みである。


==アスペルガー症候群とは==
==アスペルガー症候群とは==