「アンチセンス法」の版間の差分

編集の要約なし
11行目: 11行目:


==原理==
==原理==
 アンチセンス法とは、標的遺伝子RNAにハイブリダイズすることのできるアンチセンスRNA(相補鎖RNA)(編集コメント:DNAを用いることもあるのでは)を用いて遺伝子機能発現を抑制する方法である<ref name=ref1><pubmed>6201848</pubmed></ref>。アンチセンス阻害(antisense inhibition)ともいう。標的とする遺伝子RNAの全長もしくは一部に対する一本鎖アンチセンスRNAを細胞内に導入することで効果を発揮する。標的遺伝子RNAにハイブリダイズしたアンチセンスRNAは、標的遺伝子RNAの[[スプライシング]]阻害、および[[翻訳]]阻害を引き起こす。生物研究においては化学的に安定な[[モルフォリノ]]アンチセンスオリゴを用いることが多い。近年、[[siRNA]]や[[shRNA]]などの[[RNA干渉]] (RNA interference)技術<ref name=ref2><pubmed>18221853</pubmed></ref> <ref name=ref3><pubmed>11373684</pubmed></ref>が開発された後は使用頻度が落ちてきている。
 アンチセンス法とは、標的遺伝子RNAにハイブリダイズすることのできるアンチセンスRNA(相補鎖RNA)(編集コメント:DNAを用いることもあるのでは)を用いて遺伝子機能発現を抑制する方法である<ref name=ref1><pubmed>6201848</pubmed></ref>。アンチセンス阻害(antisense inhibition)ともいう。標的とする遺伝子RNAの全長もしくは一部に対する一本鎖アンチセンスRNAを細胞内に導入することで効果を発揮する。標的遺伝子RNAにハイブリダイズしたアンチセンスRNAは、標的遺伝子RNAの[[スプライシング]]阻害、および[[翻訳]]阻害を引き起こす。生物研究においては化学的に安定な[[モルフォリノ]]アンチセンスオリゴを用いることが多い。近年、[[siRNA]]や[[shRNA]]などの[[RNA干渉]] (RNA interference)技術<ref name=ref2><pubmed>18221853</pubmed></ref> <ref name=ref3><pubmed>11373684</pubmed></ref>(編集コメント:CRISPER/Cas9も使用頻度が落ちた原因かと思います)が開発された後は使用頻度が落ちてきている。


==アンチセンス治療==
==アンチセンス治療==