「ゴルジ染色」の版間の差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
14行目: 14行目:


[[Image:golgi2.png|thumb|right|250px|'''図2. ゴルジ・コックス染⾊によるマウスの[[海⾺]][[⻭状回]]における顆粒細胞像''' <br />
[[Image:golgi2.png|thumb|right|250px|'''図2. ゴルジ・コックス染⾊によるマウスの[[海⾺]][[⻭状回]]における顆粒細胞像''' <br />
⿊い円状の[[神経細胞体]]から、写真の上⽅向にギザギザ様の突起(樹状突起)が伸びている。よく⾒ると樹状突起からコブのように⾶び出した構造物がでているのがわかる(スパイン)。また細胞体からは写真の下部⽅向に細い線維が出ているが、これは[[軸索]]である。ゴルジ染⾊・写真撮影(筆者)]]
⿊い円状の[[神経細胞体]]から、写真の上⽅向に樹状突起が伸びている。よく⾒ると樹状突起からコブのように⾶び出した構造物が確認できるが、さらに高倍率に拡大すると樹状突起スパイン(棘突起)とわかる。。また細胞体からは写真の下部⽅向に細い線維が出ているが、これは[[軸索]]である。ゴルジ染⾊・写真撮影(筆者)]]


 [[ゴルジ]]染⾊は、イタリアの[[wj:ノーベル生理学・医学賞|ノーベル生理学・医学賞]]受賞者の[[wj:カミッロ・ゴルジ|カミッロ・ゴルジ]](Camillo Golgi: 1843-1926 '''図1''')によって考案された鍍銀法の⼀種で、神経細胞の形態や[[樹状突起スパイン]]([[樹状突起]]に⾒られる[[棘突起]]構造)などの微細構造を可視化するために⽤いられる染⾊法である。本法による染⾊像は他の化学染⾊や[[免疫染⾊]]と⽐べて⾼いコントラストを有するが、それはごくわずかな神経細胞のみ染⾊され、染まった細胞は⿊く、そのほかの細胞は無⾊であることによる('''図2''')。
 [[ゴルジ]]染⾊は、イタリアの[[wj:ノーベル生理学・医学賞|ノーベル生理学・医学賞]]受賞者の[[wj:カミッロ・ゴルジ|カミッロ・ゴルジ]](Camillo Golgi: 1843-1926 '''図1''')によって考案された鍍銀法の⼀種で、神経細胞の形態や[[樹状突起スパイン]]([[樹状突起]]に⾒られる[[棘突起]]構造)などの微細構造を可視化するために⽤いられる染⾊法である。本法による染⾊像は他の化学染⾊や[[免疫染⾊]]と⽐べて⾼いコントラストを有するが、それはごくわずかな神経細胞のみ染⾊され、染まった細胞は⿊く、そのほかの細胞は無⾊であることによる('''図2''')。