「シンタキシン」の版間の差分

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=== シナプトタグミン ===
=== シナプトタグミン ===
 シンタキシン1は、H3ドメインを介して神経伝達物質放出のカルシウムイオンセンサーの最有力候補シナプトタグミン1と結合する<ref><pubmed>18275379</pubmed></ref><ref><pubmed>22068972</pubmed></ref>。カルシウムイオン非存在下では、シナプトタグミンのC<sub>2</sub>Bドメインと結合する<ref><pubmed>12496268</pubmed></ref><ref><pubmed>22008253 </pubmed></ref>。大腸菌で発現させた組換えタンパク質同士の結合は、結合実験に用いるフラグメントの大きさや付加するタグによって、特にカルシウムイオンの要求性に、大きな影響を受ける<ref><pubmed>8604041</pubmed></ref>。ある条件化ではシンタキシン1とシナプトタグミン1の結合はCa<sup/>2+</sup>であり<ref><pubmed>7791877</pubmed></ref>、シナプトタグミンのC<sub>2</sub>AドメインへのCa<sup>2+</sup>結合が必須である<ref><pubmed>9010211</pubmed></ref><ref><pubmed>10571230</pubmed></ref>。しかし、C<sub>2</sub>AのCa<sup>2+</sup>結合能を欠失させた変異シナプトタグミンを発現させたニューロンでも神経伝達物質の放出に異常が認められない<ref><pubmed>12110845</pubmed></ref>。これらのことから、シンタキシンとシナプトグミンのCa<sup>2+</sup>依存性結合の伝達物質放出における意義は不明である。
 シンタキシン1は、H3ドメインを介して神経伝達物質放出のカルシウムイオンセンサーの最有力候補シナプトタグミン1と結合する<ref><pubmed>18275379</pubmed></ref><ref><pubmed>22068972</pubmed></ref>。カルシウムイオン非存在下では、シナプトタグミンのC<sub>2</sub>Bドメインと結合する<ref><pubmed>12496268</pubmed></ref><ref><pubmed>22008253 </pubmed></ref>。大腸菌で発現させた組換えタンパク質同士の結合は、結合実験に用いるフラグメントの大きさや付加するタグによって、特にカルシウムイオンの要求性に、大きな影響を受ける<ref><pubmed>8604041</pubmed></ref>。ある条件化ではシンタキシン1とシナプトタグミン1の結合はカルシウム依存性であり<ref><pubmed>7791877</pubmed></ref>、シナプトタグミンのC<sub>2</sub>Aドメインへのカルシウムイオンの結合が必須であるが<ref><pubmed>9010211</pubmed></ref><ref><pubmed>10571230</pubmed></ref、C<sub>2</sub>Aのカルシウム結合能を欠失させた変異シナプトタグミンを発現させたニューロンで神経伝達物質の放出に異常は認められない<ref><pubmed>12110845</pubmed></ref>。これらのことから、シンタキシンとシナプトグミンのカルシウム依存性結合の伝達物質放出における意義は不明である。


===コンプレキシン ===
===コンプレキシン ===
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