「シンタキシン」の版間の差分

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=== Munc-18 ===
=== Munc-18 ===
 小胞のドッキングあるいは[[プライミング]]に関与するMunc-18(別名n-Sec1)のシンタキシンへの結合は<ref><pubmed>8247129</pubmed></ref><ref><pubmed>8108429 </pubmed></ref>、当初SNARE複合体の形成を阻害するとされていた<ref><pubmed>8108429</pubmed></ref>。これは、単純化された結合実験において、シンタキシン1のNペプチドにMunc18が結合している時はその閉構造が安定化し<ref><pubmed>23561535</pubmed></ref>、SNAP-25と結合できないためである<ref><pubmed>18337752</pubmed></ref> 。しかしそのご、Munc-18と結合したシンタキシン1でもMunc-13存在下では開構造へと変形し<ref><pubmed>10366611</pubmed></ref>、SNARE複合体を形成できることが明らかにされた(後述)<ref><pubmed>17002520</pubmed></ref><ref><pubmed>17301226 17264080</pubmed></ref>。このように、Munc-18は、シンタキシン1の開閉構造に応じた二種類の結合様式でモノメリックなシンタキシン1とSNARE複合体中のシンタキシン1の両方に結合することができる。シンタキシン1とMunc-18の結合は、両者のリン酸化<ref><pubmed>8631738</pubmed></ref><ref><pubmed>9478941</pubmed></ref><ref><pubmed>12730201</pubmed></ref><ref><pubmed>19748891</pubmed></ref>や、アラキドン酸<ref><pubmed>17363971</pubmed></ref>およびスフィンゴシン<ref><pubmed>19390577</pubmed></ref>により制御される。シンタキシンとMunc-18の複合体の立体構造も明らかにされている<ref><pubmed>10746715</pubmed></ref> 。
 小胞のドッキングあるいは[[プライミング]]に関与するMunc-18(別名n-Sec1)のシンタキシンへの結合は<ref><pubmed>8247129</pubmed></ref><ref><pubmed>8108429 </pubmed></ref>、当初SNARE複合体の形成を阻害するとされていた<ref><pubmed>8108429</pubmed></ref>。これは、単純化された結合実験において、シンタキシン1のNペプチドにMunc18が結合している時はその閉構造が安定化し<ref><pubmed>23561535</pubmed></ref>、SNAP-25と結合できないためである<ref><pubmed>18337752</pubmed></ref> 。しかしその後、Munc-18と結合したシンタキシン1でもMunc-13存在下では開構造へと変形し<ref><pubmed>10366611</pubmed></ref>、SNARE複合体を形成できることが明らかにされた(後述)<ref><pubmed>17002520</pubmed></ref><ref><pubmed>17301226 17264080</pubmed></ref>。このように、Munc-18は、シンタキシン1の開閉構造に応じた二種類の結合様式でモノメリックなシンタキシン1とSNARE複合体中のシンタキシン1の両方に結合することができる。シンタキシン1とMunc-18の結合は、両者のリン酸化<ref><pubmed>8631738</pubmed></ref><ref><pubmed>9478941</pubmed></ref><ref><pubmed>12730201</pubmed></ref><ref><pubmed>19748891</pubmed></ref>や、アラキドン酸<ref><pubmed>17363971</pubmed></ref>およびスフィンゴシン<ref><pubmed>19390577</pubmed></ref>により制御される。シンタキシンとMunc-18の複合体の立体構造も明らかにされている<ref><pubmed>10746715</pubmed></ref> 。


=== Munc-13 ===
=== Munc-13 ===
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