「ストレス」の版間の差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
編集の要約なし
編集の要約なし
1行目: 1行目:
<div align="right"> 
<font size="+1">[http://researchmap.jp/read0194204 内田周作]、[http://researchmap.jp/read0018784 染矢 俊幸]</font><br>
''新潟大学 大学院医歯学総合研究科 生体機能調節医学専攻''<br>
DOI XXXX/XXXX 原稿受付日:2012年月日 原稿完成日:2012年月日<br>
担当編集委員:[http://researchmap.jp/tadafumikato 加藤 忠史](独立行政法人理化学研究所 脳科学総合研究センター)<br>
</div>
(執筆者:内田周作、渡辺義文 担当編集委員:加藤忠史)
英語名: stress 独:Belastung  仏:stress  
英語名: stress 独:Belastung  仏:stress  


{{box|text=
 ストレスとは、元来、環境の変動に対する生体の適応的な反応のことを示す。ストレスの原因は[[wikipedia:ja:ストレッサー|ストレッサー]]と呼ばれ、生体はストレッサーに応じて種々の反応(ストレス反応)を引き起こす。なお、日常語では、ストレッサーのことをストレスと言うことも多い。ストレスには生体にとって有益な快ストレスと不利益な不快ストレスの2種類がある。[[wikipedia:ja:ヒト|ヒト]]が通常の生活を送るためには、これらのストレスが適度なバランスを保って生体の[[wikipedia:ja:恒常性|恒常性]]を維持する必要がある。しかし近年のストレス社会を背景に、過度なストレス負荷によって脳機能のバランスが失われてしまう場合がある。ストレスレベルがある[[閾値]]を超えてしまうと、それが原因で脳や身体に障害が発生する。このストレスによる心身の疲弊のことを[[wikipedia:allostatic load|アロスタティック負荷]]と呼ぶ。
 ストレスとは、元来、環境の変動に対する生体の適応的な反応のことを示す。ストレスの原因は[[wikipedia:ja:ストレッサー|ストレッサー]]と呼ばれ、生体はストレッサーに応じて種々の反応(ストレス反応)を引き起こす。なお、日常語では、ストレッサーのことをストレスと言うことも多い。ストレスには生体にとって有益な快ストレスと不利益な不快ストレスの2種類がある。[[wikipedia:ja:ヒト|ヒト]]が通常の生活を送るためには、これらのストレスが適度なバランスを保って生体の[[wikipedia:ja:恒常性|恒常性]]を維持する必要がある。しかし近年のストレス社会を背景に、過度なストレス負荷によって脳機能のバランスが失われてしまう場合がある。ストレスレベルがある[[閾値]]を超えてしまうと、それが原因で脳や身体に障害が発生する。このストレスによる心身の疲弊のことを[[wikipedia:allostatic load|アロスタティック負荷]]と呼ぶ。
}}


==ストレス神経系==
==ストレス神経系==
54行目: 66行目:


<references/>
<references/>
(執筆者:内田周作、渡辺義文 担当編集委員:加藤忠史)