「トーク:瞬目反射条件づけ」の版間の差分

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12. 「
こうした行動遺伝学的研究によって、代謝活性型[[グルタミン酸受容体]]1型(mGluR1)、PKCγ、GluRδ2、内在性[[カンナビノイド受容体]]CB1Rなど多くの分子が小脳LTDと瞬目反射条件づけ遅延課題の双方に必要であることが明らかとなり、」
12. 「
こうした行動遺伝学的研究によって、代謝活性型[[グルタミン酸受容体]]1型(mGluR1)、PKCγ、GluRδ2、内在性[[カンナビノイド受容体]]CB1Rなど多くの分子が小脳LTDと瞬目反射条件づけ遅延課題の双方に必要であることが明らかとなり、」
これについても、それぞれ文献引用をお願いします。これを引用すれば、上記ポイントについては引用は不要かもしれません。
これについても、それぞれ文献引用をお願いします。これを引用すれば、上記ポイントについては引用は不要かもしれません。
Response: ここで具体的に挙げている分子についての論文の引用をすべて加えました。11には対応していません。
Response: PKCg KOはLTDの障害も学習障害もありませんでしたため、これを削除し、GFAPとPLCbeta4を加えました。さらに、ここで具体的に挙げている分子についての論文の引用をすべて加えました。11には対応していません。


13. 
「その学習メカニズムが研究されてきたことも本学習の特徴的な点である」
13. 
「その学習メカニズムが研究されてきたことも本学習の特徴的な点である」
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17. 「後述する遅延課題の場合、」

17. 「後述する遅延課題の場合、」

既にこの前に遅延課題が言及されています。そこで詳細は「後述」する旨を述べるか、単に「後述する」を削除するか、どちらかがよいのではないでしょうか。
既にこの前に遅延課題が言及されています。そこで詳細は「後述」する旨を述べるか、単に「後述する」を削除するか、どちらかがよいのではないでしょうか。
Response: 当初の編集で順序が変わってしまって矛盾がでていたようです。「詳細は後述する」に変更いたしました。
Response: 当初の体裁の編集で順序が変わってしまって矛盾が出ていたようです。「詳細は後述する」に変更いたしました。


18. 「後述する遅延課題の場合、その学習の[[記憶痕跡]]の場が、主に小脳にあることから、とりわけ神経科学の分野で小脳依存性学習もしくは運動学習としてよく分類・記述される。小脳が記憶形成の場であるとの論拠は、主に実験動物の脳損傷実験と小脳疾患患者の臨床例よりもたらされた[16][15]。また多くのニューラルネットワークモデルによっても瞬目反射条件づけの小脳理論が構築され、行動実験の結果との擦り合わせが図られている。」

18. 「後述する遅延課題の場合、その学習の[[記憶痕跡]]の場が、主に小脳にあることから、とりわけ神経科学の分野で小脳依存性学習もしくは運動学習としてよく分類・記述される。小脳が記憶形成の場であるとの論拠は、主に実験動物の脳損傷実験と小脳疾患患者の臨床例よりもたらされた[16][15]。また多くのニューラルネットワークモデルによっても瞬目反射条件づけの小脳理論が構築され、行動実験の結果との擦り合わせが図られている。」

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25. 「
小脳LTDは、運動記憶の形成そのものよりも、学習の表出のタイミングを担っているとする論調も目立つようになってきたが、」
25. 「
小脳LTDは、運動記憶の形成そのものよりも、学習の表出のタイミングを担っているとする論調も目立つようになってきたが、」
文献の引用をお願いします。
文献の引用をお願いします。
Response: Koekoek et al., 2003を引用しました。少し古いですが。
Response: 必ずしもそのような論調が特に強まっている訳ではないようでした。LTDがCRタイミングに重要であるとするKoekoek et al., Science2003を引用しまして、全体的なトーンを変えました。


26. Optogeneticsの手法を用いた研究がこの種のモデルを考えるには重要かと思います。例えば、
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3913874/ 。引用するのが良いのではないでしょうか。
26. Optogeneticsの手法を用いた研究がこの種のモデルを考えるには重要かと思います。例えば、
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3913874/ 。引用するのが良いのではないでしょうか。
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27. 「
むしろ小脳皮質が遅延課題の記憶形成に必須ではないとの文脈で参照されることが多いようである。」
27. 「
むしろ小脳皮質が遅延課題の記憶形成に必須ではないとの文脈で参照されることが多いようである。」
そのような文脈で参照している文献を引用してください。
そのような文脈で参照している文献を引用してください。
Response: 引用文献を1つ加えました。「多いようである」を「多い」に変えました。


28. 「
現時点において中位核は瞬目反射条件づけの記憶形成において最も重要な部位と認識されるに至っている。」
28. 「
現時点において中位核は瞬目反射条件づけの記憶形成において最も重要な部位と認識されるに至っている。」
このパラグラフで引用されている15, 29, 30の文献はかなり古いですので、そのような認識を示している新しい文献(総説や代表的論文、本など)を引用してください。
このパラグラフで引用されている15, 29, 30の文献はかなり古いですので、そのような認識を示している新しい文献(総説や代表的論文、本など)を引用してください。
Response: 引用文献を1つ加えました


29. 「
もしくは、消去試行後直ちにCS-USの対提示を繰り返した場合では、CRは急速に発現し、初回よりも少ない試行回数で元の学習到達率まで回復する。」
29. 「
もしくは、消去試行後直ちにCS-USの対提示を繰り返した場合では、CRは急速に発現し、初回よりも少ない試行回数で元の学習到達率まで回復する。」
これも自発的回復なのではないでしょうか。であるとすれば、前の文との関係を整理しつつ、これも自発的回復であることがわかるような記載にしていただければと思います。
これも自発的回復なのではないでしょうか。であるとすれば、前の文との関係を整理しつつ、これも自発的回復であることがわかるような記載にしていただければと思います。
Response: 確かに広い意味ではこちらも自発的回復を含んでいるとは思います(本質的には同じなのかもしれません)が、ここでは現象として、あくまで何の刺激も与えず放置したあと、(条件刺激を再び提示することによって)回復する現象を「自発的回復」としました。一方、「CS-USの対提示を繰り返した場合では、CRは急速に発現し、初回よりも少ない試行回数で元の学習到達率まで回復する」という文章の後半には、学習曲線の勾配が最初の学習より急であるという意味も含んでいます。そこで、「もしくは」ではなく、「また」に変え、全く異なる現象ではない印象のニュアンスに変えてみましたがいかがでしょうか。
Response: 確かに広い意味ではこちらも自発的回復を含んでいるとは思います(本質的には同じなのかもしれません)が、ここでは現象として、あくまで何の刺激も与えず放置したあと、(条件刺激を再び提示することによって)回復する現象を「自発的回復」としました。一方、「CS-USの対提示を繰り返した場合では、CRは急速に発現し、初回よりも少ない試行回数で元の学習到達率まで回復する」という文章の後半には、学習曲線の勾配が最初の学習より急であるという意味も含んでいました。そこで、「もしくは」ではなく、「また」に変え、全く異なる現象ではないというニュアンスに変えてみましたがいかがでしょうか。


30. 「[[アルツハイマー型認知症]]患者では痕跡課題は正常な学習を示すのに対し、遅延課題では顕著な[[学習障害]]が見られた[32]。」

30. 「[[アルツハイマー型認知症]]患者では痕跡課題は正常な学習を示すのに対し、遅延課題では顕著な[[学習障害]]が見られた[32]。」

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31. 最近の研究では、統合失調症患者では障害されているという報告が多いようです。
http://journal.frontiersin.org/article/10.3389/fpsyt.2014.00160/full
31. 最近の研究では、統合失調症患者では障害されているという報告が多いようです。
http://journal.frontiersin.org/article/10.3389/fpsyt.2014.00160/full
アップデートをお願いします。展望のところでも疾患モデルとしての重要性を強調されていますので、他の疾患も最新の情報をご確認いただき、また、それぞれできれば複数の文献の引用をお願いできれば、と思います。  
アップデートをお願いします。展望のところでも疾患モデルとしての重要性を強調されていますので、他の疾患も最新の情報をご確認いただき、また、それぞれできれば複数の文献の引用をお願いできれば、と思います。  
Response: 有用な文献をご紹介いただき有り難うございます。統合失調症につきましてはご紹介いただきました論文も引用して改訂致しました。他の疾病についても引用文献を増やしました。2つ以上づつ引用しました。ただ、アルツハイマー病については、臨床研究が最近のものが意外なことに見当たりませんで、新しいものは引用できませんでした。


32. 図4ですが、「瞬目反射条件づけの神経回路とLTD仮説」の中にでてくる脳部位については、できるだけ図中に含めていただけないでしょうか(and/or 文章中で必須ではない脳部位の記述を減らす)。私はこの分野では素人ですが、文章と図を見比べながら読む際に、文章に出てきた脳部位を図中で探してしまうこともあり、理解がかなり困難でした。

32. 図4ですが、「瞬目反射条件づけの神経回路とLTD仮説」の中にでてくる脳部位については、できるだけ図中に含めていただけないでしょうか(and/or 文章中で必須ではない脳部位の記述を減らす)。私はこの分野では素人ですが、文章と図を見比べながら読む際に、文章に出てきた脳部位を図中で探してしまうこともあり、理解がかなり困難でした。

Response: 中小脳脚は、図に組み込むのが困難でしたので文中から削除しました。それ以外の各種の核について図中に入れました。
Response: ご指摘有り難うございます。中小脳脚は、図に組み込むのが困難でしたので文中から削除しましたが、それ以外の各種の核について図中に入れました。


33. 図4の「小脳LTDは、平行繊維と[[プルキンエ細胞]]間において神経伝達物質の伝達効率が減少する現象である。」ですが、「神経伝達物質の伝達効率が減少」と言い切ってよいものなのでしょうか。この表現ですと、ポストでの変化の意となるかと思います。プレにおいて神経伝達物質の放出が低下する可能性もあるのではないでしょうか。

33. 図4の「小脳LTDは、平行繊維と[[プルキンエ細胞]]間において神経伝達物質の伝達効率が減少する現象である。」ですが、「神経伝達物質の伝達効率が減少」と言い切ってよいものなのでしょうか。この表現ですと、ポストでの変化の意となるかと思います。プレにおいて神経伝達物質の放出が低下する可能性もあるのではないでしょうか。

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34. 23の論文が小脳LTD仮説を否定するようなものであるようですが、これは2011年と4年前で少し古いようです。その後、小脳LTD仮説についての最新の論調はどのようなものでしょうか。可能であれば、アップデートしていただけますと有り難いです。

34. 23の論文が小脳LTD仮説を否定するようなものであるようですが、これは2011年と4年前で少し古いようです。その後、小脳LTD仮説についての最新の論調はどのようなものでしょうか。可能であれば、アップデートしていただけますと有り難いです。

Response: 基本的には、小脳LTD仮説支持者には、この論文の影響は大きく、直接的な反論は出せないまま、(業界的には)この論調が続いているという認識です。しかしながら、依然LTDの障害と瞬目反射条件づけの障害の相関関係を示した論文も、現在も報告され続けてはいるので、こうした事実にも言及し、本稿ではあえてまだ決着はついていないニュアンスを強めてみました。執筆方針の「論争があるような場合には、ある程度両論に中立的な記載の必要がある。しかし、執筆者の意見も尊重されるべきであり、完全な中立性を求める必要はない。」に沿った形で書いたつもりです。
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