「トーク:統合失調症」の版間の差分

提供:脳科学辞典
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* 「日常生活や対人関係や職業生活に困難を経験することが多く、急性期の生活への影響はすべての疾患のなかで最大であるとされる」との記載は、もっと重度の影響を来す疾患(例えばクロイツフェルトヤコブ病とか)はいくらでもあるのではないか?という誤解を招く可能性があるように思いました。多少くどくなってしまいますが、「日常生活・対人関係・職業生活に困難を経験することが多い。そのため、一般人口において、疾患により引き起こされている障害の中でも、最も社会への負荷が大きなものが、急性期の統合失調症により引き起こされている障害である、と報告されている。」としました。
* 「日常生活や対人関係や職業生活に困難を経験することが多く、急性期の生活への影響はすべての疾患のなかで最大であるとされる」との記載は、もっと重度の影響を来す疾患(例えばクロイツフェルトヤコブ病とか)はいくらでもあるのではないか?という誤解を招く可能性があるように思いました。多少くどくなってしまいますが、「日常生活・対人関係・職業生活に困難を経験することが多い。そのため、一般人口において、疾患により引き起こされている障害の中でも、最も社会への負荷が大きなものが、急性期の統合失調症により引き起こされている障害である、と報告されている。」としました。
* 「陽性症状の軽減や急性期の予防には抗精神病薬の服薬継続への納得が、陰性症状の改善には心理社会的治療が有用で、両者の組み合わせにより再発の予防と生活機能の改善を図ることができる。」とすると、あたかも陰性症状は全て治るかのような誤解を招き、統合失調症がどれだけ大変な病気かがわかりにくいと思いましたので、「陽性症状の軽減や急性期の予防には抗精神病薬の服薬継続への納得が有用である。一方、陰性症状の改善には薬物療法の効果は限定的であるため、心理社会的治療を組み合わせることにより、再発の予防と生活機能の改善を目指す。」としました。
* 「陽性症状の軽減や急性期の予防には抗精神病薬の服薬継続への納得が、陰性症状の改善には心理社会的治療が有用で、両者の組み合わせにより再発の予防と生活機能の改善を図ることができる。」とすると、あたかも陰性症状は全て治るかのような誤解を招き、統合失調症がどれだけ大変な病気かがわかりにくいと思いましたので、「陽性症状の軽減や急性期の予防には抗精神病薬の服薬継続への納得が有用である。一方、陰性症状の改善には薬物療法の効果は限定的であるため、心理社会的治療を組み合わせることにより、再発の予防と生活機能の改善を目指す。」としました。
* 「主体の体験としての精神疾患」は、文献の引用の仕方を客観的な形に修正させていただきました。

2016年2月28日 (日) 12:38時点における版

査読担当 加藤忠史

  • 「幻覚妄想」については、一般の方が対象のため、「幻覚妄想」という種類の妄想であるといった誤解がないよう、「・」を入れて「幻覚・妄想」としました。
  •  自我障害について、能動感の喪失→能動感・自己所属感の喪失、としました。
  •  「日常生活や対人関係や職業生活に困難を経験することが多く、急性期の生活への影響はすべての疾患のなかで最大であるとされる」との記載は、もっと重度の影響を来す疾患(例えばクロイツフェルトヤコブ病とか)はいくらでもあるのではないか?という誤解を招く可能性があるように思いました。多少くどくなってしまいますが、「日常生活・対人関係・職業生活に困難を経験することが多い。そのため、一般人口において、疾患により引き起こされている障害の中でも、最も社会への負荷が大きなものが、急性期の統合失調症により引き起こされている障害である、と報告されている。」としました。
  •  「陽性症状の軽減や急性期の予防には抗精神病薬の服薬継続への納得が、陰性症状の改善には心理社会的治療が有用で、両者の組み合わせにより再発の予防と生活機能の改善を図ることができる。」とすると、あたかも陰性症状は全て治るかのような誤解を招き、統合失調症がどれだけ大変な病気かがわかりにくいと思いましたので、「陽性症状の軽減や急性期の予防には抗精神病薬の服薬継続への納得が有用である。一方、陰性症状の改善には薬物療法の効果は限定的であるため、心理社会的治療を組み合わせることにより、再発の予防と生活機能の改善を目指す。」としました。
  •  「主体の体験としての精神疾患」は、文献の引用の仕方を客観的な形に修正させていただきました。