「パルミトイル化」の版間の差分

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=== DHHC酵素-基質ペアの同定法   ===
=== DHHC酵素-基質ペアの同定法   ===


 哺乳類のDHHCファミリー遺伝子を用いた活性スクリーニング法が用いられている。培養細胞に基質タンパク質および各DHHC酵素を共発現させ、[<sup>3</sup>H]-パルミチン酸代謝標識により酵素依存的なS-パルミトイル化の上昇を調べる<ref name=MasakiFukata_Neuron><pubmed>15603741</pubmed></ref><ref name=YukoFukata_methods><pubmed>17012030</pubmed></ref>。一方、酵母では、7種類のDHHCファミリータンパク質のそれぞれ(あるいは複数)を欠失した変異体と上記ABE法-質量分析法を組み合わせて、変異体でパルミトイル化レベルが低下するタンパク質を同定することにより、DHHC酵素-基質ペアが同定されている<ref name=Amy_Cell><pubmed>16751107</pubmed></ref>。  
 哺乳類のDHHCファミリー''S''-パルミトイルアシル転移酵素遺伝子を用いた活性スクリーニング法が用いられている。培養細胞に基質タンパク質および各DHHC酵素を共発現させ、[<sup>3</sup>H]-パルミチン酸代謝標識により酵素依存的なS-パルミトイル化の上昇を調べる<ref name=MasakiFukata_Neuron><pubmed>15603741</pubmed></ref><ref name=YukoFukata_methods><pubmed>17012030</pubmed></ref>。一方、酵母では、7種類のDHHCファミリー''S''-パルミトイルアシル転移酵素遺伝子のそれぞれ(あるいは複数)を欠失した変異体と上記ABE法-質量分析法を組み合わせて、変異体でパルミトイル化レベルが低下するタンパク質を同定することにより、''S''-パルミトイルアシル転移酵素-基質ペアが同定されている<ref name=Amy_Cell><pubmed>16751107</pubmed></ref>。


=== DHHC酵素阻害剤  ===
=== DHHC酵素阻害剤  ===