「フェロモン」の版間の差分

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 三番目はブタのフェロモンのアンドロステノンである。雄ブタの顎下腺から、発情期の雌が交尾姿勢をとるように誘引する効果を指標に見つけられた<ref name=ref4><pubmed>7716200</pubmed></ref>。このフェロモンは合成され「ボアメイト」という名前のスプレーとして市販されており、ブタの人工授精の際に利用されて繁殖率の向上に役立っている。実用化されたことから有名になった。
 三番目はブタのフェロモンのアンドロステノンである。雄ブタの顎下腺から、発情期の雌が交尾姿勢をとるように誘引する効果を指標に見つけられた<ref name=ref4><pubmed>7716200</pubmed></ref>。このフェロモンは合成され「ボアメイト」という名前のスプレーとして市販されており、ブタの人工授精の際に利用されて繁殖率の向上に役立っている。実用化されたことから有名になった。


 四番目は[[ヒト]]のフェロモンとして報告されたPDD (pregna-4,20-diene-3,6,-dione)である<ref name=ref5><pubmed>1892788</pubmed></ref>。人の[[皮膚]]から抽出され、自律機能や[[脳波]]に影響を与えると述べられている。[[ステロイドホルモン]]の生合成経路にあるプレグネノロンに大変よく似ている。6−3)で再度解説する。
 四番目は[[ヒト]]のフェロモンとして報告されたPDD (pregna-4,20-diene-3,6,-dione)である<ref name=ref5><pubmed>1892788</pubmed></ref>。人の[[皮膚]]から抽出され、自律機能や[[脳波]]に影響を与えると述べられている。[[ステロイドホルモン]]の生合成経路にあるプレグネノロンに大変よく似ている。[[フェロモン#ヒトのフェロモン候補物質|ヒトのフェロモン候補物質]]で再度解説する。


 五番目および六番目は、[[マウス]]のフェロモンである。攻撃フェロモンとして知られているもので、ブチルデヒドロチアゾールとデヒドロブレビコミンである<ref name=ref6><pubmed>3856883</pubmed></ref>。詳細は5−2)で述べる。 
 五番目および六番目は、[[マウス]]のフェロモンである。攻撃フェロモンとして知られているもので、ブチルデヒドロチアゾールとデヒドロブレビコミンである<ref name=ref6><pubmed>3856883</pubmed></ref>。詳細は[[フェロモン#攻撃フェロモン|攻撃フェロモン]]で述べる。 


 他に、雄マウスの涙腺から雌を誘因するフェロモンが、東京大学農学部の東原らにより報告された<ref name=ref7><pubmed>20596023</pubmed></ref>。ESP1と命名されたタンパク質である。ESP1特異的[[フェロモン受容体]]もあきらかになり、今後さらに研究が進むことが期待される有望なフェロモンである。
 他に、雄マウスの涙腺から雌を誘因するフェロモンが、東京大学農学部の東原らにより報告された<ref name=ref7><pubmed>20596023</pubmed></ref>。ESP1と命名されたタンパク質である。ESP1特異的[[フェロモン受容体]]もあきらかになり、今後さらに研究が進むことが期待される有望なフェロモンである。