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<font size="+1">[http://researchmap.jp/dmiyamoto 宮本 大祐] | <font size="+1">[http://researchmap.jp/dmiyamoto 宮本 大祐]、[http://researchmap.jp/murayama 村山 正宜]</font><br> | ||
[http://researchmap.jp/murayama 村山 正宜]</font><br> | ''国立研究開発法人理化学研究所 脳神経科学研究センター''<br> | ||
'' | DOI：<selfdoi /> 原稿受付日：2014年4月10日 原稿完成日：2019年11月16日<br> | ||
DOI：<selfdoi /> | |||
担当編集委員：[https://researchmap.jp/masahikowatanabeo 渡辺 雅彦] （北海道大学大学院医学研究院 解剖学分野 解剖発生学教室）<br> | 担当編集委員：[https://researchmap.jp/masahikowatanabeo 渡辺 雅彦] （北海道大学大学院医学研究院 解剖学分野 解剖発生学教室）<br> | ||
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== 歴史 == | == 歴史 == | ||
マルチノッチ細胞は19世紀末にイタリアの神経形態学者[[wj:カミッロ・ゴルジ|ゴルジ]] (Camillo Golgi) の弟子である[[wj:カルロ・マルチノッチ| | マルチノッチ細胞は19世紀末にイタリアの神経形態学者[[wj:カミッロ・ゴルジ|ゴルジ]] ([[wj:カミッロ・ゴルジ|Camillo Golgi]]) の弟子である[[wj:カルロ・マルチノッチ|マルチノッチ]] ([[w:Carlo Martinotti|Carlo Martinotti]]) により発見された<ref name=ref1><pubmed>9206778</pubmed></ref>。しかし、近年まで定義は統一されていなかった。2013年、42名の介在ニューロンの専門家が、新たな[[介在ニューロン]]の分類法を提唱している<ref name=ref2><pubmed>23385869</pubmed></ref>。これによると、マルチノッチ細胞は数ある介在ニューロン種の中で[[シャンデリア細胞]]に次いで高く、専門家間で一致して識別される。 | ||
==形態== | ==形態== | ||
===特徴=== | ===特徴=== | ||
[[file:Miyamoto Fig1.png|thumb|200px|right|'''図1. 第V層マルチノッチ細胞の形態'''<br><ref name= | [[file:Miyamoto Fig1.png|thumb|200px|right|'''図1. 第V層マルチノッチ細胞の形態'''<br>細胞体と樹状突起が赤、軸索が青、シナプスボタンがドットで示されている。<ref name=ref3 />より出版社の許可の元、引用。]] | ||
以下のような形態学的特徴を有する('''図1''')。 | 以下のような形態学的特徴を有する('''図1''')。 | ||