「一酸化窒素」の版間の差分

編集の要約なし
編集の要約なし
125行目: 125行目:
*心血管系
*心血管系
*肺など
*肺など
|| ||[[サイトカイン]]などによる酵素発現の誘導。
| カルモジュリンと結合した形で細胞質に存在。
| ||[[サイトカイン]]などによる酵素発現の誘導。カルシウムに依存しない。
  |-  
  |-  
  | '''内皮型''' (eNOS) || [http://mouse.brain-map.org/experiment/show/75831750 NOS3] ||
  | '''内皮型''' (eNOS) || [http://mouse.brain-map.org/experiment/show/75831750 NOS3] ||
140行目: 141行目:
==作用機構==
==作用機構==
===グアニル酸シクラーゼ===
===グアニル酸シクラーゼ===
 [[グアニル酸シクラーゼ]]を活性し、細胞内の[[cGMP]]レベルを上げる。(cGMPの作用についてもう少し後記述いただければと思います。)
 NOは[[グアニル酸シクラーゼ]]を活性し、グアニル酸シクラーゼには膜型と、ヘムを有する可溶性とがあるが、NOは可溶性のヘムに結合し、活性化する。産生されたcGMPはG-キナーゼを活性化する作用ややcGMP依存性チャネルを開く作用を有する。


===タンパク質のニトロシル化===
===タンパク質のニトロシル化===
 NOは様々なタンパク質のシステイン残基を可逆的にニトロシル化し、活性を調節する。代表的なニトロシル化されるタンパク質としては、NMDA受容体や、ミトコンドリアのエネルギー代謝に関連した酵素などがある。


==機能==
==機能==
 さらに神経細胞でもNOは合成され、脳の様々な場所で情報伝達を担うことにより、非常に多彩な機能に関与している。主要な脳機能としては、[[シナプス可塑性]]の調節因子、[[脳血流量]]の調節因子、[[神経細胞死]]への関与などが挙げられる。
 神経細胞で合成されたNOは、脳の様々な部位で情報伝達を担うことにより、非常に多彩な機能に関与している。主要な脳機能としては、[[シナプス可塑性]]の調節因子、[[脳血流量]]の調節因子、[[神経細胞死]]への関与などが挙げられる。


=== シナプス可塑性の調節物質===  
=== シナプス可塑性の調節物質===