「前頭葉」の版間の差分

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 一次運動野は、中心溝の前方(中心前回)にあり、Brodmann第4野に相当する(図1)。「内外軸」にそって体部位再現があり、内側から外側へと向かって、下肢、体幹、上肢、手指、顔と口唇の動きを司る部位がある(図3)。精緻な動きを行う手指や口唇の動きを支配する部位が広い領域を占める一方で、それが必要とされない体幹や下肢を支配する部位は狭い。一次運動野は最終的な運動出力を形成する場である(「前後軸」、図2)。皮質脊髄路の大部分が延髄錐体から脊髄へ入る際に左右が入れ替わるため(錐体交叉)、左側(右側)の一次運動野は右側(左側)の体の動きを、主として制御するという特徴がある。
 一次運動野は、中心溝の前方(中心前回)にあり、Brodmann第4野に相当する(図1)。「内外軸」にそって体部位再現があり、内側から外側へと向かって、下肢、体幹、上肢、手指、顔と口唇の動きを司る部位がある(図3)。精緻な動きを行う手指や口唇の動きを支配する部位が広い領域を占める一方で、それが必要とされない体幹や下肢を支配する部位は狭い。一次運動野は最終的な運動出力を形成する場である(「前後軸」、図2)。皮質脊髄路の大部分が延髄錐体から脊髄へ入る際に左右が入れ替わるため(錐体交叉)、左側(右側)の一次運動野は右側(左側)の体の動きを、主として制御するという特徴がある。


== 高次運動野 ==
== 高次運動野 (Higher-order motor areas) ==
 一次運動野の前方には、高次運動野が広がっている(図1)。外側に運動前野が、より内側に補足運動野が、最も内側には帯状皮質運動がある(「内外軸」、図4)。運動前野と補足運動野はBrodmann6野にあり、帯状皮質運動野は主としてBrodmann24野にある。
 一次運動野の前方には、高次運動野が広がっている(図1)。外側に運動前野が、より内側に補足運動野が、最も内側には帯状皮質運動がある(「内外軸」、図4)。運動前野と補足運動野はBrodmann6野にあり、帯状皮質運動野は主としてBrodmann24野にある。


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