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=== 眼窩前頭皮質 ===
=== 眼窩前頭皮質 ===
「内外軸」の観点から最も外側にあるとみなせる前頭前野の眼窩面([[眼窩前頭皮質]])は、多種感覚の情報が入力する一方で、扁桃体からも豊富な入力を受け取る。眼窩前頭皮質は、こうして集められた情報を総合することによって、感覚情報の価値(生体とっての意味)を判断し、適切な行動へと結びつける。その一方で、眼窩前頭皮質の障害で、感覚刺激に誘発されて文脈に適さない行動をとったり、容易に無関係な感覚刺激によって行動への集中が削がれたりするようになる。これは、眼窩前頭皮質が感覚刺激の取捨選択にも関与することを示す。さらに、眼窩前頭皮質の障害で社会性に問題が生じる。社会的認知においては、大量の情報からの取捨選択や、相手の表情や声の調子といった複雑な感覚情報の価値判断処理が必要でありが状況に応じて要求されるが、こうした処理過程の問題によると思われる。加えて、眼窩前頭皮質の障害でムードや性格が変化するが、これは扁桃体との機能的なやりとりの不全によると考えられる。
「内外軸」の観点から最も外側にあるとみなせる前頭前野の眼窩面([[眼窩前頭皮質]])は、多種感覚の情報が入力する一方で、扁桃体からも豊富な入力を受け取る。眼窩前頭皮質は、こうして集められた情報を総合することによって、感覚情報の価値(生体とっての意味)を判断し、適切な行動へと結びつける。
 
 その一方で、眼窩前頭皮質の障害で、感覚刺激に誘発されて文脈に適さない行動をとったり、容易に無関係な感覚刺激によって行動への集中が削がれたりするようになる。これは、眼窩前頭皮質が感覚刺激の取捨選択にも関与することを示す。
 
 さらに、眼窩前頭皮質の障害で[[社会性]]に問題が生じる。[[社会的認知]]においては、大量の情報からの取捨選択や、相手の表情や声の調子といった複雑な感覚情報の価値判断処理が必要でありが状況に応じて要求されるが、こうした処理過程の問題によると思われる。加えて、眼窩前頭皮質の障害で[[ムード]]や[[性格]]が変化するが、これは扁桃体との機能的なやりとりの不全によると考えられる。


=== 外側前頭前野 ===
=== 外側前頭前野 ===