「半側空間無視」の版間の差分

編集の要約なし
編集の要約なし
編集の要約なし
91行目: 91行目:
*2 左側からの音や話しかけに注意を向けられない症状
*2 左側からの音や話しかけに注意を向けられない症状
*3 既知の場所やリハビリテーション訓練室で左側への道を見つけられない症状 
*3 既知の場所やリハビリテーション訓練室で左側への道を見つけられない症状 
表3 片麻痺に対する病態失認のスコア(文献24より引用)


0 自発的に、または、「具合はいかがですか」のような一般的質問に対して、片麻痺に関する訴えがある。
{| class="wikitable"
1 左上下肢の筋力に関する質問に対して、障害の訴えがある。
|+ 表3 片麻痺に対する病態失認のスコア
2 神経学的診察で運動麻痺があることを示すとその存在を認める。
|-
3 運動麻痺を認めさせることができない。
|0 自発的に、または、「具合はいかがですか」のような一般的質問に対して、片麻痺に関する訴えがある。
|-
表4 Feinbergら25)の(半側)身体失認検査法
|1 左上下肢の筋力に関する質問に対して、障害の訴えがある。
|-
|2 神経学的診察で運動麻痺があることを示すとその存在を認める。
|-
|3 運動麻痺を認めさせることができない。
|-
|}


1.検者は、患者の右側からアプローチする。まず、右上肢を持ち上げて、「これは何ですか?」と聞く。これに対して、患者は健常な右上肢を自分のものと正確に認知することが必要である。
{| class="wikitable"
2.次に、病巣と対側の左上肢を肘から持ち上げて、手と前腕を病巣と同側(右側)の半側空間に持ってくる。そして、再び「これは何ですか?」と聞く。その際、検者の手と前腕が患者の右半側空間に入らないように注意しなければならない。左上肢を自分のものと認知できない時、(言語性)身体失認と診断する。
|+ 表4 Feinbergらの(半側)身体失認検査法
3.左上肢の誤認として、妄想や作話がみられれば、それを記録する。
|-
|1.検者は、患者の右側からアプローチする。まず、右上肢を持ち上げて、「これは何ですか?」と聞く。これに対して、患者は健常な右上肢を自分のものと正確に認知することが必要である。
|-
|2.次に、病巣と対側の左上肢を肘から持ち上げて、手と前腕を病巣と同側(右側)の半側空間に持ってくる。そして、再び「これは何ですか?」と聞く。その際、検者の手と前腕が患者の右半側空間に入らないように注意しなければならない。左上肢を自分のものと認知できない時、(言語性)身体失認と診断する。
|-
|3.左上肢の誤認として、妄想や作話がみられれば、それを記録する。
|-
|}