「反応時間」の版間の差分

編集の要約なし
編集の要約なし
編集の要約なし
207行目: 207行目:


<math>RT = a + b \log \frac{P(C)}{P(E)} \, </math>
&nbsp;&nbsp; <math>RT = a + b \log \frac{P(C)}{P(E)} \, </math>


従って、反応時間を分析する際は、正答率・誤答率など正確さの指標もあわせて考慮する必要がある。
従って、反応時間を分析する際は、正答率・誤答率など正確さの指標もあわせて考慮する必要がある。
238行目: 238行目:
はこの関係が
はこの関係が


<math>RT = K \log \left( n+1 \right) \, </math>
&nbsp;&nbsp; <math>RT = K \log \left( n+1 \right) \, </math>


という式で近似できることを発見した。これをHickの法則という。底に2をとれば
という式で近似できることを発見した。これをHickの法則という。底に2をとれば
246行目: 246行目:
、<math>K</math> は単純反応時間に相当する。なお、
、<math>K</math> は単純反応時間に相当する。なお、


<math>RT = a + b \log n \, </math>
&nbsp;&nbsp; <math>RT = a + b \log n \, </math>


という式も同様によく用いられる
という式も同様によく用いられる
267行目: 267行目:
ことを示した。
ことを示した。


<math>RT = a + b \log \left( \frac{1}{p} \right) \, </math>
&nbsp;&nbsp; <math>RT = a + b \log \left( \frac{1}{p} \right) \, </math>


これをHick-Hymanの法則と言う。処理すべき情報量が多いほど反応に時間がかかるのである。
これをHick-Hymanの法則と言う。処理すべき情報量が多いほど反応に時間がかかるのである。
682行目: 682行目:


反応時間は分布が非対称になりやすく、また外れ値(outlier)を含む。
反応時間は分布が非対称になりやすく、また外れ値(outlier)を含む。
従って、算術平均を代表値としたり、分散分析のような正規性を仮定する分析を適用することには問題が多い。
従って、そのまま算術平均を代表値としたり、分散分析のような正規性を仮定する分析を適用することには問題が多い。
まずデータの分布を見て、強い非対称性や明らかな外れ値がないか確認すべきである。
まずデータの分布を見て、強い非対称性や明らかな外れ値がないか確認すべきである。


692行目: 692行目:


外れ値は一定の基準に基づいて除外する。
外れ値は一定の基準に基づいて除外する。
平均からの一定距離を基準とする(例えば、平均±3標準偏差を超えたら除外)のは、分布の非対称性を考えれば妥当ではない。
算術平均からの一定距離を基準とする(例えば、平均±3標準偏差を超えたら除外)のは、分布の非対称性を考えれば妥当ではない。
適切な変数変換の後に行うべきである。
適切な変数変換の後に行うべきである。
上限と下限を一律に定めて除外する方法もある。
上限と下限を一律に定めて除外する方法もある。
89

回編集