「嗅球」の版間の差分

64 バイト除去 、 2012年5月7日 (月)
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 副嗅球の僧帽・房飾細胞は、[[扁桃体内側核]](medial amygdala)や[[扁桃体後内側皮質核]](posteromedial cortical amygdala)、[[分界条床核]](bed nucleus of the stria terminalis)など、主嗅球の僧帽・房飾細胞とは異なる領域に軸索を投射している。
 副嗅球の僧帽・房飾細胞は、[[扁桃体内側核]](medial amygdala)や[[扁桃体後内側皮質核]](posteromedial cortical amygdala)、[[分界条床核]](bed nucleus of the stria terminalis)など、主嗅球の僧帽・房飾細胞とは異なる領域に軸索を投射している。


 嗅覚系には主嗅覚系と副嗅覚系の他にもいくつかのサブシステムが存在する。主嗅上皮において[[グアニル酸シクラーゼ]]Dを発現する嗅神経細胞は、副嗅球周辺を取り囲む複数の糸球体構造、ネックレス糸球体に投射する。この特殊な嗅神経細胞は[[wikipedia:ja:二酸化炭素|二酸化炭素]]を検出するという報告や、[[wikipedia:ja:グアニリン|グアニリン]]・[[wikipedia:ja:ウログアニリン|ウログアニリン]]に応答するという報告がある。他に、鼻腔先端部に存在する[[グリューンベルク核]](Grüneberg ganglion)に存在する嗅神経細胞もネックレス糸球体の一部に投射する。グリューンベルク核は警報フェロモンを検出するという報告や低温度環境に応答するといった報告があるが、まだ不明な点が多い。
 嗅覚系には主嗅覚系と副嗅覚系の他にもいくつかのサブシステムが存在する。主嗅上皮において[[グアニル酸シクラーゼ]]Dを発現する嗅神経細胞は、副嗅球周辺を取り囲む複数の糸球体構造、ネックレス糸球体に投射する。この特殊な嗅神経細胞は[[wikipedia:ja:二酸化炭素|二酸化炭素]]を検出するという報告や、[[グアニリン]]・[[ウログアニリン]]に応答するという報告がある。他に、鼻腔先端部に存在する[[グリューンベルク核]](Grüneberg ganglion)に存在する嗅神経細胞もネックレス糸球体の一部に投射する。グリューンベルク核は警報フェロモンを検出するという報告や低温度環境に応答するといった報告があるが、まだ不明な点が多い。


==関連項目==
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