「嗅覚受容体」の版間の差分

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 その10年後、昆虫の第2の嗅覚受容体遺伝子ファミリーとして、[[イオノトロピック型嗅覚受容体]]ファミリーが発見された<ref name=Benton2009><pubmed>19135896</pubmed></ref>。構成遺伝子数は嗅覚受容体と同様、種により異なり、10〜100程度存在し、ショウジョウバエでは66遺伝子存在する。イオノトロピック型嗅覚受容体は、匂い物質の他に味物質、湿気、温度も感知する。
 その10年後、昆虫の第2の嗅覚受容体遺伝子ファミリーとして、[[イオノトロピック型嗅覚受容体]]ファミリーが発見された<ref name=Benton2009><pubmed>19135896</pubmed></ref>。構成遺伝子数は嗅覚受容体と同様、種により異なり、10〜100程度存在し、ショウジョウバエでは66遺伝子存在する。イオノトロピック型嗅覚受容体は、匂い物質の他に味物質、湿気、温度も感知する。


 上記嗅覚受容体, イオノトロピック型嗅覚受容体ファミリータンパク質以外に、[[味覚受容体]]([[gustatory receptor]], [[GR]])ファミリータンパク質のメンバー、[[Gr21a]]、[[Gr63a]]が嗅神経細胞に発現し、CO<sub>2</sub>を匂い物質として受容することが明らかになっている<ref name=Jones2007><pubmed>17167414</pubmed></ref><ref name=Kwon2007><pubmed>17360684</pubmed></ref>('''図2''')。
 上記嗅覚受容体, イオノトロピック型嗅覚受容体ファミリータンパク質以外に、[[味覚受容体#昆虫の味覚受容体|味覚受容体]]([[味覚受容体#昆虫の味覚受容体|gustatory receptor]], [[味覚受容体#昆虫の味覚受容体|GR]])ファミリータンパク質のメンバー、[[Gr21a]]、[[Gr63a]]が嗅神経細胞に発現し、CO<sub>2</sub>を匂い物質として受容することが明らかになっている<ref name=Jones2007><pubmed>17167414</pubmed></ref><ref name=Kwon2007><pubmed>17360684</pubmed></ref>('''図2''')。


=== 構造 ===
=== 構造 ===