「外傷後ストレス障害」の版間の差分

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  診断基準はDSM‐Ⅳ‐TRとICD‐10共に収載されているが、前者の診断基準が用いられることが多い。  
  診断基準はDSM‐Ⅳ‐TRとICD‐10共に収載されているが、前者の診断基準が用いられることが多い。  


  尚、PTSDは他の精神障害とは異なり、診断基準にトラウマ体験への暴露が含まれている。症状、持続期間、機能障害が診断基準を満たしても、トラウマ体験がA基準を満たさなければ、適応障害と診断するべきである。その一方で、トラウマ体験がA基準を満たしていても、トラウマ体験後に出現した症状が他の精神障害の診断基準を満たしたときはその診断を下す、もしくはPTSDと併記しなければならない。
  尚、PTSDは他の精神障害とは異なり、診断基準にトラウマ体験への暴露が含まれている。症状、持続期間、機能障害が診断基準を満たしても、トラウマ体験がA基準を満たさなければ、適応障害と診断するべきである。その一方で、トラウマ体験がA基準を満たしていても、トラウマ体験後に出現した症状が他の精神障害の診断基準を満たしたときはその診断を下す、もしくはPTSDと併記しなければならない。  


  [[Image:Tsutsui file1.jpg|center|945x697px|DSM‐Ⅳ‐TRの診断基準]]
  [[Image:Tsutsui file1.jpg|center|945x697px|DSM‐Ⅳ‐TRの診断基準]]  


===  症状評価方法  ===
===  症状評価方法  ===
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<pre>=====子供へのトラウマ焦点化認知行動療法(TF-CBT)=====
<pre>=====子供へのトラウマ焦点化認知行動療法(TF-CBT)=====
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子供のPTSDに対してはプレイセラピーが行われてきたが、TF-CBTが効果的であることが明らかとなっている。<br>
子供のPTSDに対してはプレイセラピーが行われてきたが、TF-CBTが効果的であることが明らかとなっている。心理教育、不安に対するリラクゼーション法、自分の感情を同定し表出する方法、非機能的認知の修正などを行う。PE療法と比べてストレス体験への曝露はゆるやかに行うことが特徴とされる。<br>  
 
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==== EMDR  ====
==== EMDR  ====