「摂食障害」の版間の差分

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*'''低体重''':ANの診断基準の低体重は、我が国において標準体重の20%以上、DSM-Ⅳ-TRでは標準体重の15%以上の減少とされている。一方、ICD-10では国際比較出来るようにBody Mass Index(体重kg/身長m<sup>2</sup>、BMI)で17.5以下とされている。  
*'''低体重''':ANの診断基準の低体重は、我が国において標準体重の20%以上、DSM-Ⅳ-TRでは標準体重の15%以上の減少とされている。一方、ICD-10では国際比較出来るようにBody Mass Index(体重kg/身長m<sup>2</sup>、BMI)で17.5以下とされている。  
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|+ 表4 
! 器官 !! 症状と徴候!! 検査データ !! 検査名
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| 尿 || 急激なやせ || ケトン体 || 尿検査
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| 皮膚系 || うぶ毛の密生、脱毛、敏の増加 ||  || 視診
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| 血液 ||疲労、低体重  || 貧血(正球性正色素性が多い) 、血清鉄、 葉酸,、ビタミンB12が低下、白血球減少、汎血球減少症 || 末梢血液検査
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| 電解質 || 動i季、不整脈、痙攣 || 心電図異常、低K血症、低Na血症 || 電解質検査
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| 消化器 || 味覚障害、食後の不快感、腹部膨満感、便秘、嘔吐、腹痛 || 血漿亜鉛の減少、胃内容排泄時間の延長、イレウス、上腸間膜動脈症候群 || 血液検査、消化管検査
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| 肝臓 || 疲労|| トランスアミナーゼの軽度上昇 || 肝機能検査
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| 腎臓 || 足の腫脹、浮腫 || BUNの上昇、腎濃縮能の低下 || 腎機能検査
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| 脂質代謝 || 無症状 || コレステロール値の上昇 || 脂質検査
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| 循環器系 || 徐脈,不整脈,動停, 失神 || ST-T変化、T波異常、QT時間の延長、左室径、右室径、大動脈径の滅少|| 心篭図検査、心エコー
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| 骨・筋肉系 || 骨折、筋力低下 || 骨粗鬆症、筋萎縮 || CT、DEXA、筋電図
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| 内分泌系 || 無月経、性欲低下、皮膚乾燥、浮腫、睡眠障害 ||  視床下部一下垂体一性腺系、副腎系、甲状腺系の異常|| 内分泌検査
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| 中枢神経系 || 睡眠障害、認知・集中カの低下、痙攣  || 異常脳波、脳萎縮像 || 脳波検査、CT検査、MRI検査
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*'''無月経''':ANの必須症状として無月経がある。一部の患者は痩せる以前か同時期に無月経となるが、大部分の患者は体重減少後に生じる。  
*'''無月経''':ANの必須症状として無月経がある。一部の患者は痩せる以前か同時期に無月経となるが、大部分の患者は体重減少後に生じる。  
*'''その他''':徐脈、低体温、低血圧、浮腫、産毛の密生などを生じる。  
*'''その他''':徐脈、低体温、低血圧、浮腫、産毛の密生などを生じる。  
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