「摂食障害」の版間の差分

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*'''低体重''':ANの診断基準の低体重は、我が国において標準体重の20%以上、DSM-Ⅳ-TRでは標準体重の15%以上の減少とされている。一方、ICD-10では国際比較出来るようにBody Mass Index(体重kg/身長m<sup>2</sup>、BMI)で17.5以下とされている。  
*'''低体重''':ANの診断基準の低体重は、我が国において標準体重の20%以上、DSM-Ⅳ-TRでは標準体重の15%以上の減少とされている。一方、ICD-10では国際比較出来るようにBody Mass Index(体重kg/身長m<sup>2</sup>、BMI)で17.5以下とされている。  
*'''無月経''':ANの必須症状として無月経がある。一部の患者は痩せる以前か同時期に無月経となるが、大部分の患者は体重減少後に生じる。
*'''その他''':徐脈、低体温、低血圧、浮腫、産毛の密生などを生じる。
'''(4) 合併症'''
*'''身体合併症''':痩せや低栄養状態による身体合併症の症状と徴候および検査データを表4<ref name="cit3">切池信夫:さまざまな合併症、「摂食障害-食べない、食べられない、食べたら止まらない-」第2版、医学書院、東京、pp125-149、2009</ref>に示した。


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*'''無月経''':ANの必須症状として無月経がある。一部の患者は痩せる以前か同時期に無月経となるが、大部分の患者は体重減少後に生じる。
*'''その他''':徐脈、低体温、低血圧、浮腫、産毛の密生などを生じる。
'''(4) 合併症'''
*'''身体合併症''':痩せや低栄養状態による身体合併症の症状と徴候および検査データを表4<ref name="cit3">切池信夫:さまざまな合併症、「摂食障害-食べない、食べられない、食べたら止まらない-」第2版、医学書院、東京、pp125-149、2009</ref>に示した。
*'''精神障害のcomorbidity''':comorbidityとはある疾患をもつ患者が、その疾患の経過中またはその前後に罹患した別の疾患または病態を指し、必ずしも合併症を意味しない。摂食障害患者においてうつ病、強迫性障害、社会恐怖、恐慌性障害などの不安障害、境界性、演技性、強迫性、回避性、依存性などの人格障害、さらにアルコ-ルや薬物依存などのcomorbidityを高率に認める。  
*'''精神障害のcomorbidity''':comorbidityとはある疾患をもつ患者が、その疾患の経過中またはその前後に罹患した別の疾患または病態を指し、必ずしも合併症を意味しない。摂食障害患者においてうつ病、強迫性障害、社会恐怖、恐慌性障害などの不安障害、境界性、演技性、強迫性、回避性、依存性などの人格障害、さらにアルコ-ルや薬物依存などのcomorbidityを高率に認める。  


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