「模倣」の版間の差分

237 バイト追加 、 2012年4月25日 (水)
編集の要約なし
編集の要約なし
編集の要約なし
28行目: 28行目:


==発達==
==発達==
<br>新生児の模倣(Meltzoff and Moore 1977)は舌の突出運動のみに限られるため(図2)、一般的な模倣メカニズムとは違うと考えられる(Anisfeld 1996)。最近の総説によると2歳までは模倣は見られないという(Jones 2009)。また、自閉症者は様々な模倣課題において問題があるとされている(Rogers 1999)。<br>  
<br>新生児の模倣<ref><pubmed>897687</pubmed></ref>は舌の突出運動のみに限られるため、一般的な模倣メカニズムとは違うと考えられる。最近の総説によると2歳までは模倣は見られないという(Jones 2009)。また、自閉症者は様々な模倣課題において問題があるとされている<ref>'''Rogers, S.J.'''<br>Imitation in Infancy<br>''Cambridge University Press, Cambridge'':1999</ref>。<br>  


<br>
<br>
==神経メカニズム==
==神経メカニズム==
<br>神経心理学<br>模倣の神経メカニズムの研究は1900年のLiepmannの観念運動失行の症例報告を嚆矢とする(Liepmann 1900)。観念運動失行とは感覚や単純な運動には障害が存在しないのに動作の模倣や口頭命令による動作が出来ないという病態を指し、左頭頂葉に蓄えられた習熟行為の運動表象の記憶が破壊されることで生じると考えられている。近年のMRIやCTなどによって病巣が正確に同定された研究においても一貫して左頭頂葉が最も重要な病巣である。手指の型の模倣は左下前頭回、手の型の模倣は左下頭頂葉と分離しているという報告もある<ref><pubmed> 15161139 </pubmed></ref>(Goldenberg and Karnath 2006)。  
<br>神経心理学<br>模倣の神経メカニズムの研究は1900年のLiepmannの観念運動失行の症例報告を嚆矢とする<ref>'''Liepmann, Hugo'''<br>Das Krankheitsbild der Apraxie (Motorische Asymbolie) auf Grund eines Falles von einseitiger Apraxie. <br>''Monatschrift für Psychiatrie und Neurologie'':1900</ref>(Liepmann 1900)。観念運動失行とは感覚や単純な運動には障害が存在しないのに動作の模倣や口頭命令による動作が出来ないという病態を指し、左頭頂葉に蓄えられた習熟行為の運動表象の記憶が破壊されることで生じると考えられている。近年のMRIやCTなどによって病巣が正確に同定された研究においても一貫して左頭頂葉が最も重要な病巣である。手指の型の模倣は左下前頭回、手の型の模倣は左下頭頂葉と分離しているという報告もある<ref><pubmed>16763035</pubmed></ref>。  


<br>  
<br>  
23

回編集