「水道周囲灰白質」の版間の差分

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皮膚や脊髄に受容された温度情報は、PAGを介して視索前夜/前視床下部(POA/AH)の体温調節中枢に送られる。POA/AHには、温度上昇に反応して活動が上昇し放熱反応を促進する温ニューロンと、温度低下に活動が上昇して発熱反応を促進する冷ニューロンが存在する(体温生理学テキスト)。
皮膚や脊髄に受容された温度情報は、PAGを介して視索前夜/前視床下部(POA/AH)の体温調節中枢に送られる。POA/AHには、温度上昇に反応して活動が上昇し放熱反応を促進する温ニューロンと、温度低下に活動が上昇して発熱反応を促進する冷ニューロンが存在する(体温生理学テキスト)。


中脳においても、DRのセロトニンニューロンの一部は温ニューロンであり、中脳網様体には冷ニューロンが存在する
中脳においても、DRのセロトニンニューロンの一部は温ニューロンであり、中脳網様体には冷ニューロンが存在する(体温生理学テキスト)。
 
 
== 発声 ==
 
 PAGの外側からその外側の中脳網様体への電気刺激によって、種特異的な、さまざまな発声パターンが誘発される<ref><pubmed>19020021</pubmed></ref>。PAGは、辺縁系(前帯状皮質、中隔、偏桃体)や視床下部、視床正中部から、情動に伴う、あるいは随意性の発声の指令を受け、上丘、下丘、孤束核、三叉神経脊髄路核などから、感覚性入力を受ける。そして、これらの情報を統合して、延髄の後疑核(retroambiguus nucleus)に投射する<ref><pubmed>10906701</pubmed></ref>。後疑核は、発声筋を支配する種々の運動神経群(三叉神経核、顔面神経核、舌下神経核、擬核)に投射している。 PAGへの入力系は、主にグルタミン酸作動性であり、PAGニューロンは、この興奮性入力に加え、GABA作動性の抑制を持続的に受けている<ref><pubmed>7945960</pubmed></ref>。また、Glysine, opioidも抑制性の<ref><pubmed>7903190</pubmed></ref>、アセチルコリン、ヒスタミンは促進性の修飾作用を及ぼす<ref><pubmed>8102315</pubmed></ref>。。
 


吻側/外側PAGは視索前野の温ニューロンからの入力を、尾側/腹外側PAGは視床下部(背内側部)の冷ニューロンからの入力を受け、延髄縫線核のグルタミン酸作動性ニューロンを介して、体温節調反応を引き起こす<ref><pubmed>15190110</pubmed></ref><ref><pubmed>15927405</pubmed></ref>。
吻側/外側PAGは視索前野の温ニューロンからの入力を、尾側/腹外側PAGは視床下部(背内側部)の冷ニューロンからの入力を受け、延髄縫線核のグルタミン酸作動性ニューロンを介して、体温節調反応を引き起こす<ref><pubmed>15190110</pubmed></ref><ref><pubmed>15927405</pubmed></ref>。
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