「水道周囲灰白質」の版間の差分

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下行性抑制系は、A5、A6、A7を起始とするノルアドレナリン作動性ニューロン群と、大縫線核(Raphe Magnus: RMn)からのセロトニン作動性ニューロン群からなり、いずれも、脊髄後核の痛覚受容ニューロンを抑制する。PAGの背内側部(dmPAG)、腹外側部(vmPAG)からRMnにグルタミン酸作動性ニューロンが投射する。このPAGニューロンは、PAG内のGABA作動性ニューロンの抑制を受けており(11287471)、視床下部から投射するβエンドルフィンニューロン、PAG内のエンケファリン作動性ニューロンは、このGABA作動性ニューロンを抑制することにより、痛覚抑制を引き起こす(1450948)。そのほか、PAGではさまざまなペプタイドが痛覚抑制に関与している。RMnに投射するPAGニューロンの一部は、ニューロテンシンを伝達物質にもち、RMnに興奮性に作用する(6518391)。ニューロテンシン作動性ニューロンは、PAG内の介在ニューロンとしても存在し、RMnに投射するグルタミン酸作動性ニューロンに興奮性に(11287471)、GABA作動性ニューロンには抑制性に作用することによって(19359367)、痛覚抑制を起こす。
下行性抑制系は、A5、A6、A7を起始とするノルアドレナリン作動性ニューロン群と、大縫線核(Raphe Magnus: RMn)からのセロトニン作動性ニューロン群からなり、いずれも、脊髄後核の痛覚受容ニューロンを抑制する。PAGの背内側部(dmPAG)、腹外側部(vmPAG)からRMnにグルタミン酸作動性ニューロンが投射する。このPAGニューロンは、PAG内のGABA作動性ニューロンの抑制を受けており(11287471)、視床下部から投射するβエンドルフィンニューロン、PAG内のエンケファリン作動性ニューロンは、このGABA作動性ニューロンを抑制することにより、痛覚抑制を引き起こす(1450948)。そのほか、PAGではさまざまなペプタイドが痛覚抑制に関与している。RMnに投射するPAGニューロンの一部は、ニューロテンシンを伝達物質にもち、RMnに興奮性に作用する(6518391)。ニューロテンシン作動性ニューロンは、PAG内の介在ニューロンとしても存在し、RMnに投射するグルタミン酸作動性ニューロンに興奮性に(11287471)、GABA作動性ニューロンには抑制性に作用することによって(19359367)、痛覚抑制を起こす。
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