「脊髄損傷」の版間の差分

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==脊髄損傷とは==
==脊髄損傷とは==
 脊髄損傷とは、[[wj:交通事故|交通事故]]や[[wj:スポーツ|スポーツ]]、転倒などによる頭部打撲で脊椎にかかる過剰な外力を介して、[[wj:骨折|骨折]]や偏位した椎体や椎間板により脊髄が圧迫されて生じる急性発症の横断性脊髄疾患を指す。症状は脊髄の損傷レベルによって様々であるが、第4頸髄より高位の重度障害では四肢の麻痺と感覚脱失、膀胱直腸障害に加え、呼吸筋麻痺をもきたす。疾患背景に後縦靭帯や黄色靭帯の骨化や肥厚、[[wj:変形脊椎症|変形脊椎症]]や[[wj:椎間板ヘルニア|椎間板ヘルニア]]などの二次性、ないしは発育性[[wj:脊柱管狭窄症|脊柱管狭窄症]]を有する場合が多く、[[wj:骨折|骨折]]や[[wj:脱臼|脱臼]]、ヘルニアの増悪によるさらなる脊髄の外的圧迫や虚血がその機序と考えられているが、脊椎疾患による慢性的進行性の脊髄症状(頸椎症性[[wj:ミエロパチー|ミエロパチー]])とは臨床的に区別される。一度損傷された脊髄を再生させる治療は現在存在せず、重度の後遺症を残すことが多い。
 脊髄損傷とは、[[wj:交通事故|交通事故]]や[[wj:スポーツ|スポーツ]]、転倒などによる頭部打撲で脊椎にかかる過剰な外力を介して、[[wj:骨折|骨折]]や偏位した椎体や椎間板により脊髄が圧迫されて生じる急性発症の横断性脊髄疾患を指す。症状は脊髄の損傷程度やレベルによって様々であるが、第4頸髄より高位の重度障害では四肢の麻痺と感覚脱失、膀胱直腸障害に加え、呼吸筋麻痺をもきたす。疾患背景に後縦靭帯や黄色靭帯の骨化や肥厚、[[wj:変形脊椎症|変形脊椎症]]や[[wj:椎間板ヘルニア|椎間板ヘルニア]]などの二次性、ないしは発育性[[wj:脊柱管狭窄症|脊柱管狭窄症]]を有する場合が多く、[[wj:骨折|骨折]]や[[wj:脱臼|脱臼]]、ヘルニアの増悪によるさらなる脊髄の外的圧迫や虚血がその機序と考えられているが、脊椎疾患による慢性的進行性の脊髄症状(頸椎症性[[wj:ミエロパチー|ミエロパチー]])とは臨床的に区別される。一度損傷された脊髄を再生させる治療は現在存在せず、重度の後遺症を残すことが多い。


== 疫学 ==
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