「ヒスタミン」の版間の差分

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=== 阻害薬 ===
=== 阻害薬 ===
 H1受容体阻害薬は一般に[[抗ヒスタミン]]薬と言われているものである。第一世代H1受容体阻害薬には、[[ジフェンヒドラミン]]、[[クロルフェニラミン]]、[[メピラミン]]([[ピリラミン]])、[[プロメタジン]]などがあり、第二世代H1受容体阻害薬には、[[フェキソフェナジン]]、[[エバスチン]]、[[エピナスチン]]、[[オロパタジン]]、[[セチリジン]]などがある。これらは、[[wj:蕁麻疹|蕁麻疹]]、[[wj:アトピー性皮膚炎|アトピー性皮膚炎]]、[[wj:アレルギー性鼻炎|アレルギー性鼻炎]]などの[[wj:アレルギー疾患|アレルギー疾患]]に対する第一選択薬である。第一世代の阻害薬は、[[血液脳関門]]を通過して脳内に入るため、中枢抑制作用による眠気、[[抗コリン作用]]による口渇などの副作用が出る。第二世代の阻害薬は血液脳関門を通過しにくいためこれらの副作用は少なく、通常はこちらを選択すべきである。
 H1受容体阻害薬は一般に[[抗ヒスタミン薬]]と言われているものである。第一世代H1受容体阻害薬には、ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン、メピラミン(ピリラミン)、プロメタジンなどがあり、第二世代H1受容体阻害薬には、フェキソフェナジン、エバスチン、エピナスチン、セチリジンなどがある。これらは、[[wj:蕁麻疹|蕁麻疹]]、[[wj:アトピー性皮膚炎|アトピー性皮膚炎]]、[[wj:アレルギー性鼻炎|アレルギー性鼻炎]]などの[[wj:アレルギー疾患|アレルギー疾患]]に対する第一選択薬である。第一世代の阻害薬は、[[血液脳関門]]を通過して脳内に入るため、中枢抑制作用による眠気、[[抗コリン作用]]による口渇などの副作用が出る。第二世代の阻害薬は血液脳関門を通過しにくいためこれらの副作用は少なく、通常はこちらを選択すべきである。


 H2受容体阻害薬には、[[シメチジン]]、[[ファモチジン]]、[[ラニチジン]]などがある。[[wj:消化性潰瘍|消化性潰瘍]]治療薬として用いられる。
 H2受容体阻害薬には、シメチジン、ファモチジン、ラニチジンなどがある。[[wj:消化性潰瘍|消化性潰瘍]]治療薬として用いられる。


 H3受容体阻害薬には、[[チオペラミド]]、[[クロベンプロピット]]、[[プロキシファン]]がある。H3阻害薬は、[[アルツハイマー病]]、[[注意欠陥・多動性障害]](ADHD)、[[統合失調症]]、[[多発性硬化症]]の治療薬としての開発が進められている。
 H3受容体阻害薬には、チオペラミド、クロベンプロピット、プロキシファンがある。H3阻害薬は、[[アルツハイマー病]]、[[注意欠陥・多動性障害]](ADHD)、統合失調症、多発性硬化症の治療薬としての開発が進められている。


 H4受容体阻害薬には、[[チオペラミド]]、[[JNJ7777120]](Johnson & Johnson社)がある。アレルギー性疾患や、[[wj:リューマチ|リューマチ]]などの[[自己免疫疾患]]の治療薬としての可能性がある。
 H4受容体阻害薬には、チオペラミド、JNJ-7777120(Johnson & Johnson社)がある。アレルギー性疾患や、[[wj:リューマチ|リューマチ]]などの[[自己免疫疾患]]の治療薬としての可能性がある。


===逆作動薬 ===
===逆作動薬 ===

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