「ウイルスベクター」の版間の差分

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 センダイウイルスベクターはニューロンを含む非分裂細胞にも外来遺伝子発現が可能で、発現能も高い。感染後、ウイルスゲノムはホストの染色体に組み込まれずRNAの状態で細胞質に留まるため、挿入変異や染色体の構造変化の恐れがなく、機能性、安全性の両面で優れたベクターである。生体にベクター投与後2〜4日目に外来遺伝子の発現量が最大となり、数週間発現が持続する。
 センダイウイルスベクターはニューロンを含む非分裂細胞にも外来遺伝子発現が可能で、発現能も高い。感染後、ウイルスゲノムはホストの染色体に組み込まれずRNAの状態で細胞質に留まるため、挿入変異や染色体の構造変化の恐れがなく、機能性、安全性の両面で優れたベクターである。生体にベクター投与後2〜4日目に外来遺伝子の発現量が最大となり、数週間発現が持続する。


 ラットの神経膠芽腫(グリオブラストーマ)に、インターロイキン2遺伝子搭載センダイウイルスベクター投与と不活化癌細胞を移植する実験で、顕著な腫瘍退縮効果と生存率の向上が報告されている<ref><pubmed>15897582 </pubmed></ref>。
 ラットの[[神経膠芽腫]](グリオブラストーマ)に、インターロイキン2遺伝子搭載センダイウイルスベクター投与と不活化癌細胞を移植する実験で、顕著な腫瘍退縮効果と生存率の向上が報告されている<ref><pubmed>15897582 </pubmed></ref>。


=== アデノ随伴ウイルスベクター ===
=== アデノ随伴ウイルスベクター ===