「痛覚」の版間の差分

36 バイト追加 、 2015年2月5日 (木)
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<font size="+1">[http://researchmap.jp/ryuusukekakigi 柿木 隆介]</font><br>
<font size="+1">[http://researchmap.jp/ryuusukekakigi 柿木 隆介]</font><br>
''自然科学研究機構生理学研究所 感覚運動調節研究部門''<br>
''自然科学研究機構生理学研究所 感覚運動調節研究部門''<br>
DOI XXXX/XXXX 原稿受付日:2012年6月11日 原稿完成日:2013年月日<br>
DOI:<selfdoi /> 原稿受付日:2012年6月11日 原稿完成日:2015年月日<br>
担当編集委員:[http://researchmap.jp/tadashiisa 伊佐 正](自然科学研究機構生理学研究所)<br>
担当編集委員:[http://researchmap.jp/noritakaichinohe 一戸 紀孝](国立精神・神経医療研究センター 神経研究所)<br>
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(要約を御願い致します。)  
(要約を御願い致します。)'''


== 痛覚とは  ==
== 痛覚とは  ==
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== 末梢メカニズム  ==
== 末梢メカニズム  ==


 通常、末梢組織が傷害されると、[[サイトカイン]]や[[神経ペプチド]]([[サブスタンスP]](SP)、[[バソアクティブ腸管ペプチド]](VIP)や[[カルシトニン遺伝子関連ペプチド]](CGRP)など)などの活性化により傷害部は[[wikipedia:ja:腫脹|腫脹]]し、組織は[[wikipedia:ja:炎症|炎症]]状態に陥り、時には[[wikipedia:ja:肉芽|肉芽]]の形成が引き起こされる。その後、炎症状態からの回復に伴って傷害組織は[[wikipedia:ja:線維芽細胞|線維芽細胞]]などの活性化により線維化し,[[wikipedia:ja:瘢痕|瘢痕]]化してくる。瘢痕組織が痛みの発生・維持に関わっていることは、[[wikipedia:ja:脊椎|脊椎]]手術などにおける採骨部の瘢痕に発生する痛みなどにおいて組織の易刺激性が非常に高い事からも示される。基礎的には瘢痕組織内における痛みに関与する神経ペプチドやサイトカイン、或いは痛みを伝達する[[知覚神経]]線維の発現に関する報告が散見される1)。  
 通常、末梢組織が傷害されると、[[サイトカイン]]や[[神経ペプチド]]([[サブスタンスP]](SP)、[[バソアクティブ腸管ペプチド]](VIP)や[[カルシトニン遺伝子関連ペプチド]](CGRP)など)などの活性化により傷害部は[[wikipedia:ja:腫脹|腫脹]]し、組織は[[wikipedia:ja:炎症|炎症]]状態に陥り、時には[[wikipedia:ja:肉芽|肉芽]]の形成が引き起こされる。その後、炎症状態からの回復に伴って傷害組織は[[wikipedia:ja:線維芽細胞|線維芽細胞]]などの活性化により線維化し,[[wikipedia:ja:瘢痕|瘢痕]]化してくる。瘢痕組織が痛みの発生・維持に関わっていることは、[[wikipedia:ja:脊椎|脊椎]]手術などにおける採骨部の瘢痕に発生する痛みなどにおいて組織の易刺激性が非常に高い事からも示される。基礎的には瘢痕組織内における痛みに関与する神経ペプチドやサイトカイン、或いは痛みを伝達する[[知覚神経]]線維の発現に関する報告が散見される1)。  


== 痛覚伝導路  ==
== 痛覚伝導路  ==